2008年9月18日(木)十和田湖から盛岡市内に移動した。山の神からのリクエストで南部鉄器の岩鋳(いわちゅう)を訪れる。まずは昼時になっていたこともあり、併設の大きな食堂でサンマフライ定食を食べる。普通なら塩焼きなんだろうけど、内陸部の盛岡だからこそのフライなのか。なかなかの美味だった。
さっそく店内に入ると、展示品は多く品ぞろえがすごい。見慣れない道具が置かれた工房も見られて興味は高まる。さっそく山の神がずしりと重い鉄瓶をひとつ購入した、、、とずっと思っていたのだが、じつは上の写真の鉄瓶はもっとずっと前に購入し我が家で使われていたものだった。山の神に確認してみると、岩鋳で購入したのはフライパンと鉄急須だった。フライパンは目玉焼き用にいまも活躍中だが、なんと鉄急須は引退。現在使用中のものは、青山でデザインがいいとゲットした2代目になっている。そうなのか、残念!岩鋳。
ここで少し、南部鉄器の良さを宣伝させてもらおう。南部鉄器がすぐれているのは、お湯を沸かしたり、料理を作ったりすると鉄分をもれなく添加してくれることだ。リンゴを食べなくとも、サプリメントをわざわざ買ってこなくとも済む。しかも体によく吸収されるという二価鉄(にかてつ)が溶け出すというからさらにいい。
そもそも鉄分が不足するとどうなるかというと、新百合ヶ丘病院のサイトによれば、以下のような不具合が生じるそうだ。
① 骨・皮膚・粘膜の障害(あざ、コラーゲン低下による骨・肌異常、爪・毛髪・舌異常)
② 知能・情動への影響(不眠・集中力低下・学習障害・うつ・パニック障害)
③ ホルモンへの影響(甲状腺ホルモンの成熟障害、不妊症)
④ 白血球・免疫への影響(抵抗力の減少)
⑤ 消化系に及ぼす影響(嚥下障害、食欲不振、下痢、便秘、氷を好んで食べる)
⑥ いわゆる不定愁訴:頭痛、イライラ、耳鳴り、肩こり、寝坊癖、疲労、むずむず脚など
そしてよくいわれるのは、貧血で血のめぐりが悪くなる。南部鉄器を使えば、そんな不具合は解消できるのだ。
最近は海外で人気のカラフルな南部鉄器もあるから、キッチンのアクセントとして、インテリアの一員にもふさわしい。一家に一台、南部鉄器をどうぞ。
なにか南部鉄器の宣伝マンのようになってしまった。
脱線してしまったが、次回は本当に「芭蕉ゆかりの中尊寺金色堂」へとつづく