目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

満願!与野七福神

2023-02-05 | 七福神めぐり


与野七福神 埼玉県

2023年1月3日(火) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 11:35 与野本町駅--鈴谷大堂--圓福寺--天祖神社--御嶽社--円乗院--13:06そば処大むら(昼食)13:35--一山神社--氷川神社--14:10頃 北与野駅

昨年、一昨年とコロナ禍のため、1か所で七福神巡りができるところを探してお参りしていたけれども、それではどうもご利益が薄い感じがしていた。今年は山の神とともに3年ぶりに7か所を巡って参拝。ご利益ましましになるか!


左:与野本町駅西口を出てすぐの時計台 右:さいたまアートストリートのオブジェ

山の神と10:00過ぎに自宅を出発した。今日は久々の電車山行、ではなくまち歩きだ。新宿で埼京線に乗り換えて北上する。浦和・与野・大宮の位置関係がよくわからないままに電車に乗り、スマホで検索して目的地の与野が浦和・大宮の中間にあることを知る。

11:35与野本町駅に到着し、西口を出ると、時計台そして「彩の国さいたま芸術劇場」の案内板がある。さいたまアートストリートと名づけられた道を行くが、花壇ばかりでアートは少ない。


左:鈴谷大堂(すずやだいどう)の阿弥陀堂 右:阿弥陀堂内の毘沙門天

最初の鈴谷大堂の場所はわかりにくかった。手前に七福神とは無関係の鈴谷天神社がある。参拝の人が吸い込まれていくので、てっきりここが鈴谷大堂と思ったのだが、七福神の幟がなく、毘沙門天の標示もないので、間違いと気づく。Googleマップを見て、目的地はもっと先であることがわかり、なんとかたどりついた。

境内は参拝者で混んでいて、阿弥陀堂の前には列ができていた。毘沙門天は堂内の右手に鎮座していた。参拝を済ませ、ここで色紙1000円を買う。スタンプは1回100円。


左:やっと見つけた円福寺 右:山門横に布袋尊と七福神のマップ

円福寺は私のマップの見方がおざなりだったせいで、少し遠まわりしてたどりつくことになった。彩の国さいたま芸術劇場と山の神と私がいた場所の位置関係を見誤っていたため、新大宮バイパスをそれと気づかずに渡ろうとしていた。信号待ちをしているときに山の神が誤りに気づいて方向転換。その後難なく円福寺の標示を見つけた。


左:本堂の正面手前に布袋尊 右:釈迦堂の前にも布袋尊。背後には毘沙門天も

円福寺は布袋尊のお寺で、なぜか3体もいらした。布袋尊は弥勒菩薩の化身であり、笑顔を絶やすことはない。お姿を見るだけで気分も晴れる。


左:与野公園にある天祖神社 右:天祖神社の寿老人

円福寺から与野公園に出るまでの途上、住宅街の3ブロック先のどんづまりにそれらしき森が見えた。遠そうだが、歩いてみるとそうでもない。道路を横切り公園に入ると、公衆トイレ、左手には朱塗りの鳥居が見えた。天祖神社だ。

鳥居をくぐってまずは石造の大きな寿老人に参拝。


左:社殿内におわした寿老人 右:御嶽社の鳥居

次に社殿に参拝すると、小さな木彫りの寿老人が鎮座。なんとなく木彫りのほうがありがたさが増すような気がする。

いったん公園を出て御嶽社へ。間違いようのない「与野七福神」の大きな幟が出ている鳥居をくぐる。


左:御嶽社の弁財天 右:弁財天の掛け軸やレリーフも

すぐに石造の弁財天を見つけた。石像はすべて同じ作者によるものなのか、雰囲気やタッチが非常に似ていた。また石像の隣に建っている社務所には弁財天の掛け軸やカワイイ系のレリーフも展示されていた。


左:円乗院入口 右:仁王門と多宝塔

御嶽社からいったん交通量の多い本町通りに出て円乗院へ移動する。仁王門の外から偉容を誇る多宝塔が見えている。


多宝塔前に据えられた六牙白象(左)、六波羅蜜(右)

境内に入ると、多宝塔の前に何かを象徴しているような6本の牙を持つ象が2体据えられていた。それぞれ調べてみると、まず左の六牙白象は、「ろくげのびゃくぞう」と読み、釈迦の母、摩耶夫人がこの白象を夢にみたのち、釈迦を身ごもったことから釈迦の入胎を象徴する。普賢菩薩の乗り物ともいわれる。右の六波羅蜜は「ろくはらみつ」と読み、簡単にいえば6つの修行をして悟りを得ることを指す。その6つとは、 布施=施しをする、持戒= 戒律を守る、 忍辱(にんにく)=耐え忍ぶ、精進=努力する、 禅定=第三者の目で自己を見つめる、智慧=前述の5つを実践し得られる悟り、となる。しかし、それぞれの意味はわかったが、この2体がセットで置かれているのはなぜなのか、よくわからなかった。


左:境内の大黒天 右:本堂には「大黒天」と提灯が下がっている

六牙白象の隣にはお目当ての大黒天が鎮座していた。お参りして本堂に行くと、大黒天と提灯が下がっている。もしや堂内に大黒天があるのかと思わせるが、実際にはないようだ。本尊として五大明王が収められている。


左:昼食はそば処大むら 右:一山神社参道

円乗院を後にするころには、もう13:00になろうとしていた。山の神とどこか営業しているお店があったら入ろうといっていたのだが、円乗院前の店はお休みだった。一山神社に向けてしばらく歩いていくと、のれんが出ている店を見つけた。そこはそば処大むらだった。看板ねこが来店者をなごませる大衆食堂として有名な店だった(ペタコンちゃんねる@oomurapetakon)。山の神とかつ丼を食べている間、猫たちは我が物顔で店内を歩き、やがて横たわると客になでられるがまま、かたや棚の上にのぼって丸まって寝ていた。

腹がくちて、山の神と店の反対側にある一山神社へ向かった。奥へ奥へと続く細い神社の参道を歩く。


左:一山神社社殿 右:社殿内に恵比須様(中央の釣り竿を持った像)

社殿の中を覗くと、右手に小さな恵比須様の像がちょこんと置かれていた。漠然と参拝すると見逃してしまうほど目立たない佇まいだ。


左:一山神社のクスノキの巨木 右:氷川神社の鳥居

参道を戻る際にクスノキの巨木を見上げ、こんなに狭いところでもこれだけ大きく育つのだと感心しつつ、最後の氷川神社へと向かった。

車がびゅんびゅん走っている本町通りをまっすぐ進むと氷川神社だ。鳥居を次々にくぐっていくと、なにやら石柱が見えた。近づいていくと、そこに彫られた「百度石」の文字が目に入る。ここはお百度参りの神社なのだ。なにか大変な念が込められているようで恐ろしさを感じる。


左:百度石があって、ちょっと引く 右:社殿内に福禄寿

社殿におわした福禄寿にお参りし、山の神が係の人にスタンプを押してもらう。「満願、おめでとうございます」と言われる。七福神をすべて巡れば、満願なのか。ちと違うような気がするけれど、まあ、ご利益ましましな感じでよしとしよう。

ああ、疲れたなと山の神と言いつのりながら、家路につく。与野本町駅には戻らず、北与野駅に出て、喫茶店にも寄らず、わき目もふらず帰宅した。

蛇足 今回の記録は山の神も私も写真に写っていないようにみえるけれども、1点写っている写真がある。どれでしょう?
〔解答〕
円乗院入口の写真。カーブミラー2つに写り込んでいる。


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