TBSの「クレイジージャーニー」(パーソナリティ:まっちゃん、小池栄子、バナナマン設楽統)の再放送を見た。会社の同僚がすげえ~と言っていて、ああ、見逃した!と思っていたら、ラッキーなことにまた放送していたのだ。
平出さんといえば、竹内洋岳氏とヒマラヤの8000m峰に登っていたのを思い出す。ガッシャーブルムⅡ峰とブロードピークだ。彼は日本の代表的な登山家といって間違いない。登頂はかなわなかったものの、NHKの撮影隊が追いかけた、ミャンマーの最高峰、カカポラジにも行っているし、最近でいえば、田中陽希さんのグレートジャーニーも百名山、2百名山ともに撮影スタッフとして参加している。
2009年にはフランスの山岳誌が主宰している、登山界のノーベル賞、ピオレドール賞を日本人で初めて受賞。昨年2016年には植村直己冒険賞受賞という栄誉にも浴している。
そんな彼の半生を紹介する番組だった。番組では大きく3つのパートに分けて、平出さんの業績を紹介していた。まずは2005年のインドのマッターホルンといわれるシブリン登頂の逸話。装備の道具にこだわり、食糧や燃料をけちったために足の指を凍傷で3本失ったこと。教訓で終わりにするだけではなく、彼がすごいのは、自らの症状を凍傷の記録として、きちんと後世に残そうとしたことだ。
2010年のアマ・ダグラムでは、雪質の悪さで進退窮まり、ヘリの救助を要請、助けに来たヘリがローターを雪壁に当てて墜落し救助員が死亡した。このときは山をやめようと思ったと心情を吐露する。しかし救助員のお葬式に出席した際に、亡くなった救助員のお母さんが言う。息子が亡くなったのは運命、登山を続けてくださいと。
そしてチベットのナムナニ。登頂を目前に3度も断念している因縁の山だ。今年7月に4度目の正直で登るという。未踏峰ばかりにこだわる熱き魂をもつ平出さん。今後の挑戦に注目だ。
参考:当ブログ
Nスペ「幻の山カカボラジ」
進化するサバイバル術『ツンドラ・サバイバル』