眉山(びざん) 標高 290m 徳島県
2016年5月4日(水・祝) 晴れ
メンバー 山の神と私
2016年のゴールデンウィークは、はやばやと四国行きを決めていた。山の神がまだ四国に行ったことがないというのが決め手。すんなりと、行くことは決まったのだが、百名山の剣山や石鎚山には行かないと山の神はいう。石鎚は、すでに私は登っていて、鎖場オンパレードの修験道だと話してしまっていたから、仕方ないとして、剣山はなぜ? そう、名前がよくなかった。その名前から真っ先に思い浮かべるのは、北アルプスの剱岳。カニの横這いに縦這い、垂直に切り立った岩壁が脳裏をよぎる。山の神は、最初から険しい岩峰と決めてかかっていた。そんなことはなく、剣山と二百名山の三嶺(みうね)をセットにして歩けば、気持ちのいい笹原の稜線を歩けるのだというと、目が輝きだして、「行こう!」となった。
早朝4:30自宅を出発した。高速に上がると、まだ暗いながらも、交通量はそれなりにあった。これぞゴールデンウィークだ。そのうちポツリポツリと降っていた雨が土砂降りになる。山の神によると、この時警報が出ていたようだ。その後富士川SAで朝食をとり、 サクサクと順調に進む。しかし予想したとおり伊勢湾岸道路に入ると、交通量がグッと増え、渋滞とまではいかないまでも、一気にスピードダウンとなった。そこから東名阪、新名神を走り、大阪へ入る。そしてとうとう阪神高速でベタベタの渋滞にはまった。だいぶ忍耐力を試されたが、昼ごろには無事解放され、京橋PAに滑り込んで昼食。和風ハンバーグを食べながら、「るるぶ」を開いて、淡路島で目星をつけていたパワースポット、伊弉諾(いざなぎ)神宮へ向かうことにした。
左:伊弉諾神宮の参道 右:境内にある夫婦大楠
明石海峡大橋を渡り、淡路島に入る。最初のICの下り口に長い車列ができていて、関西からのレジャー客の多さにのけぞったものの、どうせここだけだろうとタカをくくっていた。ところが、全然そんなことはなく、島中央付近の津名一宮ICで下りると、そこにも車列ができていた。さらには伊弉諾(いざなぎ)神宮へ到着すると、すごい人出で、駐車場に入れずに待つことになった。
やっと順番になって駐車し、山の神としずしずと参道を進んだ。「るるぶ」に出ていたお目当ての夫婦大楠(めおとおおぐす)は、本殿向かって右側にあった。樹齢900年を数える巨木で、幹の太さもすごいが、見上げると大振りな枝を四方に伸ばしている。この巨木はあちこちにとり上げられているようで、人だかりができており、皆写真を撮っていた。幹をなでて、ご利益を願いながら、神宮を後にした。
左:La Uhbe ラウーベ 右:眉山ロープウェイの中で、山の神と
このまま徳島に向かうと時間をもてあましそうだから、淡路島のどこかでお茶しようとなる。また「るるぶ」をめくって、これだとラウーベへ向かう。そのカフェは、山道の坂の途中にあった。駐車場が店の反対側にあってわかりにくいのが玉に瑕だが、外観、店内はおしゃれな感じで、居心地がいい。山の神と外のテーブルをチョイスし、ワンちゃんの隣の席を占めた。外だったらペットOKの店なのだ。ケーキセット¥800をオーダーし、しばらくここでくつろいだ。
17:00頃徳島市内に移動し、アルファホテル徳島にチェックイン。当初はまったく興味のなかった眉山が目の前に存在感たっぷりに鎮座していた。急に行ってみたくなって、フロントでロープウェイは何時までやっているのかと聞いてみると、この時期はナイターで営業しているという。それならばと、荷を解くやいなや山の神と出発した。
眉山山頂にあるストゥーパ
眉山ロープウェイはちょうどナイターに切り替わる時間で、うれしいことに料金も割安になった(往復¥610)。高度をぐんぐん上げて山頂駅に到着。展望台には大勢の人が思い思いに憩っていた。そこからは市街、吉野川、淡路島などを見渡せる。
ストゥーパに移動すると、そこにも大勢の人。カップルからジモティ、観光客、近くにあるかんぽの宿から散策してきたらしい集団などがひしめいていた。
やがて日が傾き、夕焼けになった。さあ、腹も減ったことだし、早く下りてメシだと、山の神とそそくさと繁華街に向かうことにした。ぶらぶら歩いていくと、ホテルでもらったチラシに出ていた「赤おに」の店名が目に飛び込んできた。店を覗くと、カウンターだけかと思いきや、鬼の隠れ家と書かれた裏口から座敷に通される。しゃれた趣向で楽しくなる。そこで徳島の焼酎と海鮮料理に舌鼓を打ち、たらふく食べて大満足。さあ、明日は剣山に向けて出発だ。
剣山・三嶺Part1~白髪避難小屋までへつづく
剣山・三嶺Part2~三嶺&名頃へ下山へ飛ぶ
エピローグ~祖谷のかずら橋&こんぴらさんへ飛ぶ