日光白根山 標高 2578m 栃木県・群馬県
2007年8月26日(日) 晴れときどき曇り |
メンバー 山の神と私
コースタイム 休暇村日光湯元キャンプ場6:35--7:32休憩7:42--(野鳥のヒナ発見)--8:37尾根8:49--天狗平--9:35前白根山--五色沼ビューポイントで休憩9:45--11:05奥白根山(昼食) 12:00--12:40五色沼12:45--13:20前白根山13:30--14:35休憩14:45--15:30駐車場
前泊は休暇村日光湯元キャンプ場。まだ黎明の4:10に起床した。とはいえ夏だから、瞬く間に太陽が昇って明るくなる。5:00には朝食の準備も整い、山の神とそそくさと済まし、コーヒーで眠気を覚ました。食器を洗って、テント撤収。テント、炊事場、トイレ、車の距離が意外とあって、行ったり来たりで時間がかかってしまった。
左:日光湯元温泉スキー場からスタート 右:登山道にあった追悼歌碑
6:35ようやく山の神と私は白根山に向けて歩き始めた。まずは日光湯元温泉スキー場を抜けていく。早朝だというのに、日差しはきつくすでに暑い。日影と風が欲しいなと言っているとすぐに「白根登山道」の立派な標示が出てきた。そこには、昔は遭難者が多かったことが伺われる追悼歌が刻まれていた。
白根山 新雪匂う 友のため 倒れし君らの みいのち崇し
左:急登を行く。中央の黒い点は山の神 右:ヒナ発見
すぐに急登が始まる。私は快調に登っていたのだが、ふと気づくと、山の神はだいぶ私から離れ、あえぎながら登っていた。そのうち巨大な倒木に遭遇するなど登山道が荒れてきた。荒れ荒れの道を進み、歩き始めて1時間、そろそろ休もうかと、第一回目の休憩をとった。
水分補給して、人心地ついて歩き出すと、野鳥がけたたましくピーピー鳴きながら、私の面前を横切って飛んでいく。しかも2羽いて、代わる代わるそれを繰り返し、カタカタと威嚇音まで発する。なぜだと思っていたら、足もとにヒナを発見した。かわいそうなことに巣から落ちたんだろうね。威嚇してきた2羽は、ヒナの親鳥で必死に外敵から守ろうとしたのだ。でもこのヒナ、登山者には襲われないだろうけど、いずれイタチ系の動物に食われちまうだろうなと悲観的な見通しを山の神に言うと、自然の掟だからねえと山の神。
左:休憩ポイント 右:天狗平
8:37ようやく尾根に出て2回目の休憩をとる(左上写真)。まだまだ道のりは長い。
左:さわやかな美林地帯を進む 右:前白根山山頂
天狗平付近は美林が続き、さわやかな夏山を演出してくれる。アキノキリンソウやハクサンフウロを愛でながら、9:35前白根山に到着した。そこからちょっと先の五色沼ビューポイントで休憩する。
前白根山から奥白根山を望む
五色沼を抱く奥白根山
奥白根山への道には、山岳マラソンの方々が大挙やってきていた。何度もよけて道を譲る羽目になったものの、山の神と私のペースはまあまあ快調で、11:05大勢の登山者でにぎわう奥白根山山頂に到着した。山頂にはジモティが多かったようで、NHKの朝の連ドラ「ひよっこ」のアクセントのおしゃべりが聞こえてくる。私も北関東出身だから、このアクセントにはなじんでいる。
山頂に達する頃、あっという間にガスに包まれてしまった
少し戻った小高いところで、山の神と昼食にした。東京から持ってきたシーフードヌードルをメインに、あんぱんやミックスナッツを腹に収めた。昼食中、山頂はガスっていたけれども、眺望はまずまず。まったく何も見えないという最悪の事態はまぬがれた。山頂でゆっくりして、12:00に五色沼に向けて下り始めた。
20人くらいの団体が道を塞いでいたのには閉口したが、それを帳消しにするようにバンビちゃんが登場した。小鹿はかわいらしい。それほど人間を怖がっていないのか、至近距離でしばらくこちらを見ていた。
左:五色沼へ下りていくとバンビちゃんに遭遇 右:五色沼で休憩
12:40五色沼湖畔に出て、一服。その後、直登コースで前白根山に上がる。山頂で単独行のおじさんに五色山経由のほうが楽だよといわれ、地図をみたが、長いし、時間がかかりそうだ。やはり予定どおりここからピストンにしようと山の神の顔を見た。首肯する山の神を急かして、そのまま元来た道をたどる。
朝ヒナがいた場所に差し掛かると、再び親鳥の威嚇音がカタカタと響いてきた。まだヒナは無事らしい(見てないが)。その後もう一度休憩をとって、キャンプ場へ下山。炊事場で顔を洗ってサッパリし、15:30駐車場にたどり着いた。
ちょっとお茶して帰ろうかと、ザックを車に置いて、山の神とともに休暇村でホットケーキセット(コーヒー付き)を食べる。期待したほどでもないなとちょっと損した気分で、16:30に家路につく。このとき渋滞はノーマークだった。考えたくもなかったから、あえて調べもしなかったが、中禅寺湖のだいぶ手前から渋滞にはまり、小一時間ののろのろ運転となった。その遅れのおかげか、東北道の渋滞はそれほどでもなかった。佐野SAで晩メシを食べ、家には21:20頃到着。とんだロングドライブになってしまった。