新湯富士(富士山) 標高1180m 大沼園地 980m 栃木県
2018年11月25日(日) 晴れ
メンバー 山の神と私
コースタイム 9:35大沼園地駐車場9:45--10:28新湯富士10:36--11:01麓分岐--大沼園地散策--11:30駐車場
前泊は、上塩原温泉まじま荘。快適な比較的広めの露天風呂に浸かってくつろぎ、とちぎ牛のしゃぶしゃぶを堪能した。ごっつあんです。
その宿を9:20頃チェックアウトし、大沼園地に向かった。宿から大沼園地までは目と鼻の先で、日塩もみじラインへ入って道標に従い左折すると、あっという間に着いてしまう。もともとの計画では、新湯から登って、新湯富士を縦走し、大沼園地を散策し、巻き道で戻る予定だったのだが、前日の安戸山でくたびれてしまったこともあり、ゆるゆるの山歩きに変更していた。
左:大沼園地駐車場。奥はトイレ。道路の反対側にも駐車場はある 右:新湯富士登山口
駐車場にはいちばん乗り。紅葉も終わった冬枯れの大沼園地は静かだった。冬季(12月から)は閉鎖するというトイレに寄って、9:35山の神とともに出発する。静かな山行のはじまりだった。車道をちょっぴり歩いて登山口に到着する。
新湯富士への九十九折の道のスタート
葉が落ちた森は見通しがよすぎて、すぐに急斜面が目に入った。見るからにしんどそうだが、登りやすいように九十九折の道が付けられているし、昭文社の山地図によれば、山頂まで50分だから、それほどの長丁場ではない。
左:向かい側には前黒山 右:冬枯れの森は見通しがいい
途中で山の神が着込みすぎていて、レイヤー調整。向かい側には前黒山のでんとした山容が見えた。
2点とも:頂上付近は北八ツのような景観(下山時撮影)
どんぐりが大量に散らばった道を上がると、最後のひと登りに入る。鬱蒼とした森になり、樹下では苔むした岩がごろごろしていて、まるで北八ツのようだった。そんななかを横移動していくと、あっさりと新湯富士の山頂に着いた(10:28)。山頂には、巨大な標示板がある(左下写真)。
残念ながら、まったく展望はない。とりあえず休憩しようと、傍らの根方に山の神と腰を下ろした。まもなく新湯方面から人の声が聞こえてきて、年配の夫婦が登ってきた。だれにも会わないと思っていたから、ちょっと驚きだった。3連休だから、ハイカーや登山者がいないことはないか。
左:薄暗い新湯富士山頂 右:大沼園地に足を踏み入れる
元来た道を引き返し、 11:01先ほどの登山口、大沼園地との分岐に出た。そこから園地へ向けて歩いていくと、駐車場にはわれわれの車以外にも2台ばかり停まっているのが見えた。そのうち前から観光客然としたカップルが歩いてきた。1台は彼らの車なんだろう。
草紅葉となっている大沼の湖畔に入っていく。沼のほとりに出ると、あきらかに水量が少なく、水草が露出していた。まもなく雪に閉ざされ、覆い隠されるのだろうが、痛々しい感じだ。
水が少なかった大沼。撮影地点の木道は水没することもある
「ほらほら、魚がいっぱいいる」と山の神を手招きする。木道からふと下を見たら、小さな魚たちがたくさんいたのだ(冒頭の写真)。やはり冬枯れた景色ばかりのなかで生き物を見るとなごむ。
大沼園地からお椀を伏せたような新湯富士を見る
木道からは新湯富士を一望できる。たしかに富士山と呼ばれるにふさわしいお姿。形状からいって火山活動で激しく隆起したものなのだろう。この沼もそのときにできたのか。
帰路では、ここまでお散歩に来たのか、犬連れの奥様とすれ違う。そして木道の一直線の道を抜けると、もう駐車場だった。
左:寒々とした園地の森は人が少なかった 右:一直線の木道を歩いて戻る
11:30駐車場に戻った。駐車場では、新湯富士の山頂で会ったご夫婦を見かける。これから園地に向かうようだった。
山の神と私は、このままサクサク帰れば、東北道の渋滞に巻き込まれずに済むなとお気楽気分で園地を後にした。前日の安戸山山行で車を停めた、アグリパル塩原(道の駅 湯の香 しおばら)に立ち寄り、野菜などを買い込み帰途についた。
都内に入って自車の200メートル先くらいで事故が起きてノロノロ運転になったが、すぐに通過できて、15:30頃に帰宅。塩原初日の安戸山は難行苦行を強いられたが、2日めの新湯富士ゆるゆる山行はこれで無事完了した。