生藤山 標高 990.3m 三国山 960m 熊倉山 966m 山梨・神奈川・東京都
2011年12月25日(日) 晴れときどき曇り |
メンバー 山の神と私
コースタイム 8:30鎌沢駐車場8:38--8:57鎌沢休憩所9:02--9:50甘草水分岐(展望台)10:03--三国山--軍刀利神社元社--軍荼利山--10:45熊倉山10:55--(ピストン三国山経由)--11:25生藤山11:31--11:35三国山(昼食)12:18--13:00鎌沢休憩所13:10--13:24鎌沢駐車場
直前まで上州の山を計画し、そこへ行くつもりでいたが、山の神が北斜面からの登山道と聞いた瞬間に眉をひそめ、それは寒いから嫌だと言ってのけた。北側から登り始めると、往々にして日陰で凍結した登山道だったりするんだな、これが。というわけで、計画の練り直しをし、またまた近場の楽チン(!?)コース、しかも南面から上るコースを選んだ。
多少早起きはしたものの、家でゆったりと朝食をとってから出発。それでも神奈川県立鎌沢駐車場には高速を使った恩恵もあって8:30に到着した。10台分のスペースがあるが、トイレはない。
8:38駐車場を出発。日がまったく射さず、冷え切っている。素手のままでいると手がかじかむほどだ。車の温度計をみると、-3℃。どうりで冷えるはずだ。
集落の中を抜けて、舗装されてはいるものの狭い急坂を登り始めると、右手に熊野神社があった。キャッキャッとやかましいので、思わず鳥居のほうに視線をやると、そこには野生のニホンザルがいた。手を振ってやると、興味津々でこちらを覗き込む。その瞬間にパチリとシャッターを切った(右上の写真)。
しばらく茶畑を見ながら、急坂を登っていくと、最後の集落が見えてくる。そこから鎌沢休憩所への案内にしたがい、車道からそれて茶畑の中に入っていく。東屋とトイレつきの休憩所だ。休むにはまだ早すぎるが、ここで、まずお茶を一杯飲む。
集落が尽きて、そこから山道に入る。落ち葉をかさかさと踏みながら、明るいひなたぼっこ的な登山道を登っていく。そのうち快適な道は、薄暗い杉林の道にとって代わられる。
生藤山登山の醍醐味はなんといっても、桜なのだが(冬にいうのもなんだが)、平成18年頃まではテングス病にやられて、花が咲かなかったようだ。この年にその菌に強い山桜を移植して、花の再生を図ったと山の神が読んでいる看板に出ていた(左上)。
9:50甘草水への分岐で休憩。下のバス停にいた登山者3名が山の神と私を追い抜いていく。健脚ぞろいだ。ここにはベンチとテーブルが置かれていて、目の前には富士山ビュー。だが、あいにく山頂には雲がかかっていた。
甘草水からほどなくして、三国山に着く。ここから熊倉山への笹尾根を移動するのだが、いきなりの激しい下りに躊躇する。でも地図をみれば、時間にして25分くらいで熊倉山に着くのだから、恐れるに足りずだ。予定どおり進み、まずは軍刀利(ぐんだり)神社元社へと急登を上がる。鳥居がシルバーで軍刀を模しているようだ。
元社の前にはベンチが置かれていて、ここからの見晴らしのよさに、しばし見入る。
せっかく急登を上がったのに、ここからまた下りになる。そして再び急登が現れて軍荼利山に。尾根という名前が付いている割には、アップダウンがすごい。それを再度繰り返して、10:45ようやく熊倉山に到着した。ベンチが3つ置いてあるこぢんまりとした山頂だ。丹沢の峰々が目の前に広がり、遠くには相変わらず雲を冠した富士山が鎮座している。
熊倉山で休憩してのち、下って登ってを三遍繰り返し、三国山へ戻る。そこから指呼の間にすぎない生藤山にはたちまち到着する。90年代に一度訪れているはずなのだが、何一つ覚えていない。こんなに狭い山頂だったか。もっと南面が開けていたような気がしたが、展望はほとんどない。ただ葉が落ちている分、バーコードの向こうに景色が多少ある。さらに印象を悪くしているのは、防火用の貯水としてドラム缶が何本か置かれていることだ。中を覗くと汚い水が凍り付いていた。ここで昼食は嫌だなと、山の神とともに三国山へ逆戻りする。
11:35三国山で昼食。1パーティが先にお弁当を広げていた。われわれもお湯を沸かし、カップめんを食べようと、スタンバっていたが、ガスが少なくなっていたせいと、冷たい風が吹いていたせいか、なかなか湯が沸かず、かなりいらだった。どんどん冷えてくるしね。食べ終えて、体を温めようと一目散に下山する。13:24には駐車場まで戻った。
ザックや登山靴を車に放り込んでいると、若い山岳ランナーが4、5人やってきた。上のほうから声がしたと思うと、あっという間に坂を駆け下りてきて、目の前を通過していった。寒風もなんのその、元気だねえ。
参照:
藤野観光案内所『ふじのね』http://huzinone.jugem.jp/
藤野観光協会http://info-fujino.com/index.html
あっちこっち登っているんだね。
今年もよろしく!