2013年5月5日(日) 晴れ
メンバー 山の神と私
コースタイム 9:15後岳バス停背後の駐車場9:25--(林道)--9:50終点9:55--10:30母ヶ岳山頂10:40--11:20駐車場
前泊は、枕崎観光ホテル岩戸。8:20チェックアウトし、海岸線で枕崎の立神岩や昼咲月見草の花を写真に収める(次回紹介)。近くのevery oneというコンビニでお茶のペットボトルを購入して、枕崎を出発した。知覧に入ると、初々しい葉を蓄えた茶畑がつづく。ここ知覧はお茶の産地なのだ。侍の格好で、髷がお茶の葉になっている“お茶むらい”なるご当地キャラもいて、地元のPRに余念がないといった感じである。
特攻平和会館を越えて、市街地を抜けたところに知覧の後岳バス停がある。9:15に到着。バス停の後ろには、比較的広い駐車場があり、そこに車を置いた。GWだから、停められないくらい混んでいるのではないかと、ある程度覚悟していったのだが、拍子抜け。1台も停まっていない。これは、もしかしたら、とてつもなくつまならない山なのかもしれないと、嫌な予感が首をもたげてきた。
駐車場入り口付近に母ヶ岳の道標がある。9:25道標に従って車道歩きを始めた。右手に、きれいな茶畑が広がっている。
舗装と未舗装の道が交互に出てくる。土砂が横合いから崩れ出している箇所もある。生活道として、向こう側へ抜けられるように造るつもりが、しょっちゅう崩れるため、工事半ばにしてあきらめたように見受けられた。
左:車道終点。左奥に細い山道がつづいている。登山道は右 右:展望石。ここから開聞岳がよく見える
9:50林道の終点に到着し、買ってきたお茶でのどをうるおす。左の写真の右側に登山口がある。
薄暗い森の中に入ると、稜線歩きが待っている。残念ながら展望はまったくない。一度だけ大きく稜線を迂回して、激しく登り返す箇所があった。しばらく進むと、南面が開けた展望石に出る。石の上に立つと、遠くにうっすらと開聞岳が見えた。
鬱蒼とした木々の間を縫って直登していくと、突然母ヶ岳山頂に着いた。まだ10:30だ。360°見渡せる展望地ではあるが、気持ちのいい草原ではなく、ススキや潅木が生えている。そして虻がひっきりなしに周囲を飛びまわっている。私が腰を下ろしても、山の神は、虻が気になって休むどころではない。すぐに下りよう、下りようと急かしてくる。山頂の標示の後ろには、用を足した跡もあり、ティッシュが散乱していた。なぜ、こんなところで?
10分ばかり休憩して、下り始めた。下山中は誰かしら登ってくるんじゃないのと山の神に話していたが、結局だれにも会わなかった。たしかに登って楽しい山ではないかもしれない。
11:20下山。後岳バス停背後の駐車場から、知覧の武家屋敷に移動した。有料(¥500)の市営駐車場に車を停めて(無料駐車場もある)、武家屋敷を見学することにした。ちょっとした文化的歴史的な香りのする、趣のある場所だ。今登ってきたばかりの母ヶ岳を借景にした粋な庭園もある。昼食には、知覧名物のといのずし(鳥の雑炊)を食べた。
参考:
おじゃったもんせ かごしま知覧http://www.chiran-navi.com/index.html
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