目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

指宿で砂に埋まる

2013-05-25 | 山行~九州・沖縄

001img_6676ゴールデンウィークは、非情にも短い。だからこそ最終泊は、ちょっと奮発して料金高めの宿を予約していた。山の神と計画時から、期待を膨らませていた宿だ。

その宿、指宿の吟松には5/5(日)夕方にチェックインした。知覧の母ヶ岳、武家屋敷を観光して、レンタカーで移動した。まず案内されたのは、目の前に東シナ海が見えるロビー。そこで抹茶とお菓子のサービスがあった。もうそれだけで、来てよかったと思わせられる。部屋に通されると、窓からは水平線が見渡せる東シナ海ビュー。明るい陽光が部屋に差している。ああ、やっぱりここにしてよかった!

お次は砂むし会館だ。指宿に来たからには、砂むし風呂に入らねば来た甲斐がないというものだ。仲居さんによると、GWなので、激混みですよと。早く行ってまずは整理券をもらってくださいといわれる。宿から、歩いて1,2分の距離にある砂むし会館へ行ってみると、仲居さんの情報どおり大勢の人が待っていた。受付の人に聞くと、30分くらいの待ちで入れますという。それならと整理券をもらい、宿に戻って20分後くらいに出直してきた。むむむ、だまされたか。電光掲示板の整理券番号はさほど進んでいない。結局50分ほど待たされることになった。

番号を呼ばれて、浴衣を渡される。脱衣場で素っ裸になってその浴衣を着た。もってきたタオルを持って海岸の砂むし風呂へ。ここでも順番待ち。アルバイトと思われる人がせっせと砂を掘って、寝床を整えている。入り口付近だと、人に見られて嫌だなと山の神と話しているうちに順番が回ってきた。奥のほうに案内された。よかった。よかった。人型に掘られた溝に寝そべると、スコップで砂をじゃんじゃんかけられる。思いのほか重い。ずっしりとした重さだ。総重量は20Kgくらいだと説明される。生き埋めになったみたいだ。ただ呼吸ができるからな、などと思っているうちに、これは雪崩で生き埋めになったら、こんな感じじゃないかという、恐ろしい想像が頭の中を駆け巡りはじめた。この状態でさらに頭にも砂をかけられると、まさしく生き埋めじゃないか。

一眼レフを携えたおじさんが来て、写真を撮りましょうかと商売を始めた。お断りすると、がっくりと肩を落としていた。まだまだ世の中不景気のようで、次から次へと断られていた。柱にある時計を見て、10分後汗だく(つゆだくじゃないぞ)になった頃、山の神と砂をはねのけて、むっくり起き上がった。虚脱感。そのまま内湯へ移動し、砂を洗い落とした。さっぱり、すっきりいい気分だった。うまくデトックスできたのだろうか。

最後におまけ情報。南国の花と枕崎で締めることにしよう。

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左:空港でも見かけた、ニオイバンマツリ(知覧) 右:昼咲月見草(枕崎)

鹿児島で初めて見る、はなやかな南国の花の装いには目をみはった。紫と白の花を同時につけている、ニオイバンマツリ。遠くから見ると、造花かと疑いたくなるようなカラフルできれいな花だ。

指宿の宿で、メニューに1輪添えられていたのが、昼咲月見草。これもその場にはなやぎをもたらす、美しい花だ。いずれも南国のイメージたっぷりで、南九州ならではの花という印象だ。

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左:枕崎、立神岩 右:枕崎の風力発電

かつおをたらふく食べた枕崎では、立神岩が印象的だった。ちょうど手を合わせた観音様のように見える。丘の上では、風力発電。風の通り道なのだ。

次に鹿児島を訪れるのはいつだろう。屋久島を再訪したいし、奄美もいってみたい。まあ、お金と暇があればだね。

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