目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

不動の滝と三階の滝

2018-09-15 | まち歩き

蔵王エコーラインの滝見台 標高 約700m 宮城県

2018年8月15日(水) 晴れのち曇り →  

山寺を後にすると、もうあとは消化試合のようなもの。本日の宿泊地、遠刈田温泉に行くまで、どこで時間をつぶそうかと頭を悩ました。最初は斎藤茂吉記念館に行こうと計画していたのだが、サイトを改めて見て入場料¥600も払って見る価値があるものなのかと思いはじめるともうダメだった。まったくそそらない。全然行きたいと思えなくなる。

昼時を迎え、まずは腹ごしらえと、どでかい店舗で存在感たっぷりの南部屋敷に入ることにした。岩手県を中心に店舗展開しているファミレスチェーンで、そばを中心とした和食のメニューを取り揃えている。広い店内はジモティで混んでいて、賑わっていた。

そばをつるつると食していると、山の神はさっき通り過ぎた食の駅に行きたいといいだす。後から調べたところ、山形県観光物産会館が正式名称(?)のようだ。さっそく南部屋敷を出て元来た道を戻り、巨大駐車場に入る。ジモティの車もあるにはあるが、他県ナンバーの車ばかりが目立つ。しかも満車に近いという人気ぶりだ。

店舗内に入ってびっくりする。大きな売り場スペースには、道の駅ばりの産直品がずらりと並んでいる。そしてフードコートあり、さらには山形のお土産品がお菓子からお酒、工芸品までそろっている。なるほど皆集ってくるわけだ。

山の神が職場や家で食べようと大量のお土産を買っている傍らで、私は焼酎を見ていた。天童の居酒屋でおじさんがうまそうに飲んでいた焼酎のボトルがそこに陳列してあった。東京では見たことのない、グリーンのボトルで「爽」と書かれている。手にとると、さわやかきんりゅうとあり、勝手に「そう」と読んでいたが、「さわやか」だとわかる。原材料がとうもろこしとさとうきびの糖蜜とある。どんな味なのだろうと想像が膨らんで、そのまま1本レジに持っていくことになった。味は、、、最後に。 

食の駅を後にし、刈田岳に行こうという案もいつの間にか疲労とともに却下になり、蔵王エコーラインをドライブする。とはいえ、まっすぐ遠刈田温泉に行ってしまっては物足りない。というわけで、途中滝見台に立ち寄ることにした。でもこの滝見台は曲者で、漫然とエコーラインを走っていると、間違いなく見落としてしまうほど地味で目立たない。そんなこともあり、人は少なかった。この滝見台から見えるのは、不動の滝と三階の滝だ。ただ見えることは見えるけれど、正直なところ遠すぎてちっちゃい滝にしか見えない。植生の勢いで一部お隠れにもなっているのはご愛嬌か。

 不動の滝

 三階の滝

少々不満を抱えながら、遠刈田温泉に向かう。初めての遠刈田温泉だと思っていたら、ぼそりと山の神がいう。
「ほら、そこのロイヤルホテル、宮城蔵王のスキー場に来たときに泊まったよね」
たしかにそうだ。でも温泉じゃないよな。ほどなくして大沼旅館に到着した。しかし駐車場が見当たらない。宿で聞こうと思い、まず真ん前にあった公衆浴場の駐車場に車を停めた。とそれを待っていたかのように雨が降り出したではないか。しかも本降り。もうちょっと待ってくれてもよさそうなものなのに。

教えてもらった宿から50メートルほどの空きスペースに車を置き、無事チェックイン。今晩は、盆踊りがあるので、にぎやかになりますよと宿のスタッフに説明される。たしかに食事中や貸切風呂に入っているときにピーヒャラピーヒャラのお囃子や威勢のいい掛け声が響いていた。この宿は食事に特筆すべきものがあった。ほぼ個室といえる空間で炭火を使う。工夫された素朴な味わいの数々、そして和牛。肝心の温泉は、源泉かけ流しという贅沢さだった。ただ残念なのは、ちょっと熱すぎた。内湯は入れない人もいるかもしれない。ちなみに山の神は、片方の内湯(男湯と女湯が入れ替えになる)に入れなかったそうな。

翌早朝ひと風呂浴びてくつろぎ、ゆっくりとおいしい朝食をとる。大沼旅館は9:00過ぎにチェックアウトし、白石ICから東北道に上がった。すでに交通量が多くて大丈夫かと不安に駆られたが、渋滞にまではならずひと安心。帰宅は16:00頃だった。

その後このブログを書くために過去の記録を調べてわかったが、大沼旅館のすぐ近くにあった旅館三治郎にはロイヤルホテルに泊まった翌日に滞在していた。そのときは微塵も覚えていなかったけれど、いま記憶をたどっていくと、旅館の概観や風呂の様子などがフラッシュバックしてきた。

最後に焼酎「爽」のお味についてひと言。微妙。さっぱりしすぎのような、、、もう少し香りや何か特徴的な味わいがほしい。個性といったほうがいいか。東京で見かけないのは、そのせいなんだろうけど。やみつきになるほどおいしい焼酎であれば、大消費地東京に当然やってくるだろうから。

参考:当ブログ
宮城蔵王~後烏帽子岳スノーシュー


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