目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

静かなハイキングコース、日連アルプス

2021-03-21 | 山行~中央線沿線・大菩薩

金剛山 標高 410m 峰山 423m 八坂山 420m 鉢岡山 460m 宝山 374.4m 神奈川県

2021年2月14日(日) 晴れ 

メンバー 山の神と私

コースタイム 7:50日連(ひづれ)神社駐車場7:58--ローソン・スリーエフ8:28--8:38金剛神社鳥居(登山口)--9:08金剛山山頂9:18--峰山--八坂山--9:45杉峠--10:10鉢岡山(烽火台跡)--10:30杉峠10:40--10:55頃 日連山山頂(昼食)11:40頃--12:10駐車場

花粉が本格的に飛散する前にお山に行こうと山の神と画策した。近場の山で山頂は踏んだにしても、まだ歩いたことのないコースがいい。昭文社の山地図を見ながら、大明神展望台を通って石老山というのはよさそうだとコースを丹念に見ていくと、記憶の断片が蘇ってくる。もしやと思ってこのブログを検索したら、石老山~鼠(ねん)坂コースという記録が出てきた。やはり歩いていたか。

それならどうするか。この記事の日付を見ると8年前だ。同じところをまたたどるか。それとも、、、

山地図をさらに眺めていると、相模湖付近にまだ歩いていない、とっても地味そうなコースを見つけた。検索してみると、今までまったく聞いたことがない、「日連アルプス」としてヒットした。いったいなんて読むのだ?

藤野観光協会のHPにHIDURI ALPSと書かれていて、「ひづれアルプス」だとわかる。沼津アルプスのミニチュア版みたいなものか。ということで、興味をそそられ、前日にここに行くことにして準備を整えた。


左:日連神社 右:日連神社駐車場

この日連アルプス、近場で短いコースであることから、自宅を出たのはのんびりめの5:40だった。節約をして高速には上がらず、下の道を詰めて行った。途中セブンイレブンに寄り、昼食の買い出しと朝食用のホットコーヒーを買う。車に戻り、昨日購入しておいた総菜パンで朝食をとる。

その後順調に進んで、日連神社の駐車場には予定より早く7:50に到着した。山登りかどうかはわからないが、すでに車は2台停まっていた(どうやらこの2台は山登りの人ではなかったようだ)。車から降りると、2月だというのにまったく寒くなく春の陽気。絶好の登山日和となった。


左:日連神社前の車道。この道を直進する 右:金剛山神社鳥居(金剛山登山口)

7:58とりあえず神社で山の神とともに道中の無事を祈願して出発する。ここにトイレがないため、途中コンビニに寄ることにした。車道を藤野駅方面に向けて進み、突き当りの県道76号を右折するとローソン・スリーエフがある。

少し遠まわりをしたが、交通量が比較的多いこの県道76号を戻りまっすぐ進むと、金剛山神社の鳥居が出てくる。ここが登山口となる。山の神とザックを下ろして、お茶を飲みつつコースの確認だ。


左:樹間から住宅街が見える 右:落ち葉の登山道を行く

葉が落ちているため見晴らしのいい九十九折れの道を、落ち葉を踏みしめながら進む。

金剛山山頂直下の急登

金剛山山頂直下はちょっとした急登になり、登りきると平坦で小広い山頂に出る(9:08)。


左:金剛山山頂 右:金剛山神社の社、標柱には「藤野十五名山」とも記されていた

山頂に人は皆無だった。まだ時間が早いからか、あるいはこの時期は人が少ないのか、コロナのせいか。神社の社まで行ってみると、手前に山頂標示があって、「藤野十五名山」とも記されていた。たしかに社の前や後ろには快適な森と休憩できるスペースがひろがっていて、学校の遠足にも使えそうな場所だ。低山ではあるけれども、名山と呼んでもいいのかもしれない。


峰山からの眺望

金剛山で10分ほど休憩して、峰山、八坂山を目指す。すぐに分岐が出てきて、あまりにあっけなく峰山に到着した。西側をばっさり切り開いたのか、眺望はいい。ここから奥の八坂山に移動していくと眺望はない。


左:峰山の奥、八坂山(眺望なし) 右:杉峠に向かう登山道

八坂山からすぐに引き返して、杉峠に向かう。そろそろ登山者とすれ違ってもおかしくないなと山の神と話していたが、まったく人の気配はない。


左:杉峠。前方に伸びる道は鉢岡山に通じる 右:杉峠に戻る道。こんなところに車を捨てるとは(復路撮影)

9:45杉峠に出る。八坂神社へ下る道は一昨年の台風で崩れ通行止めになっていた。その反対側には私道がつけられていて、キャタピラー付きの作業車両が走行した跡がついていた。その跡は鉢岡山方面の道にも付いていた。向こうから作業車両が来たら、よけるところがないよなといいながら、山の神と鉢岡山に向けて峠を後にした。

幸いにして作業車両と出くわすこともなく車道に出た。明らかにここから作業車両は入ったようだった。そこを通過して再び登山道に入ると、古びた車が捨てられているのを発見した。ひどいことをするものだと、あっけにとられる。こんな細い道をよく入って来られたものだ。それに車を崖から落とそうとがんばったようだけれど、折れると思った木が意外に丈夫で引っかかってしまったのだろう。


左:鉢岡山山頂の標柱 右:烽火台跡と記されている

しばらく歩いて、10:10鉢岡山に到着した。山名標示の標柱と「烽火台跡」の標柱もあった。当初の計画ではこの辺りで昼食と思っていたのだが、建物があったり、草木が繁茂していたりと、あまりに雑然とした場所。それに時間も早い。ということで山の神と日連山か宝山まで移動してから昼食にしようということになり、そそくさと来た道を引き返した。


2点とも:日連山山頂。ここで昼食にした

杉峠に戻り少し休憩したのち、尾根を日連山に向けて出発した。そこから15分ほど歩いた10:55、早くもこぢんまりとした山頂に着いてしまった。テーブルとベンチがあって、昼食をとるにはおあつらえ向きの場所で、しかも誰一人おらず、陽だまりで静かなのもよかった。

ザックを下ろしてお湯を沸かし、山の神と昼食。コンビニで買った高級鮭のおにぎりは、ぬか漬けとともに食べるとすこぶるうまい。

昼食後宝山に移動すると、本日初めて登山者とすれ違うことになった。単独者でジモティのようだった。それにしても、こんなに人が少ないとは思わなかった。ここはまだ登山者にはあまり知られていない穴場のハイキングコースなのだろう。


唯一の難所?

最後の最後に鎖場ならぬロープ場があった。ハイキングコースとして見れば、唯一の難所かもしれない。ロープにつかまりながら、慎重に足を下ろしていく。ここを通過すれば、あとはお散歩コースみたいなもので、登山道をさくさく歩いていくとやがて車道に出、12:10神社に着いた。

余談だが、この界隈にはレストランが2件あって、電車で来たなら、ここでビールかワインで一杯やってもいいかもしれない。とくにカフェレストランShuは、おしゃれかつ居心地がよさそうで、ちょっと引かれるものがあった。

帰りは相模湖ICから中央道に入り、渋滞もなく気持ちよく家に帰ることができた。


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