標高 1676.9m 長野県
2013年10月12日(土) 晴れ
メンバー 山の神と私
コースタイム 南木曽岳駐車場9:05--9:47上り・下り一方通行の分岐9:57--金時の洞窟--11:10南木曽岳山頂--11:15見晴台--11:30南木曽岳避難小屋上手の展望地(昼食)12:12--13:37上り・下り一方通行の分岐13:47--男滝・女滝--14:40駐車場
4:40頃家を出発するも、3連休初日とあって交通量はいつもより多い。なるべく先へ進んでおこうと、いつもだったら休憩する双葉SAを通り越して、八ヶ岳PAに入った。しかしなんと駐車スペースがない。しかたなくPAを出て諏訪SAまで足を延ばし、そこで朝食とした。このとき東京では40Kmの渋滞と出ていた。恐るべし3連休!
左:南木曽岳駐車場 右:南木曽岳山麓避難小屋。この小屋の前に駐車スペースがある
2008年4月に新しくできた飯田山本インターで下りて、コンビニで買出し。昼神温泉を越えて、山道を進んでいく。そろそろかと思っているうちにカーナビ指示の右折を通り越してしまった。どうせ次の道で右折しても目的地には着くはずと思ったのが、とんでもない間違いだった。これが結構狭い道で、難儀してしまった。それでも強引に上へ上へと車を走らせると、なんとか南木曽岳駐車場に到着できた。駐車スペースは、私たちが停めて、残り1台。そこにすぐに関西ナンバーの車が滑り込んできて満車となった。
9:05身支度を整え出発。林道を歩いていくと、ほどなくして山麓避難小屋が出てくる。ここにも車が停められるではないか。キャンピングカーが1台駐車していた。避難小屋隣のトイレに寄って再出発する。
左:左は上り専用。右は下り専用 右:分岐からすぐ、金時の洞窟
薄暗い森を抜けていくと、先ほど歩いてきた林道に出る。金時の産湯に使われたといわれている池を越え、また登山道が始まる。
9:47上り専用と下り専用のそれぞれ一方通行の道が合わさった分岐にさしかかる。この地点は小広くなっていて、さも休んでくれと言わんばかりだ。もちろん山の神とともに休憩。足の速いご夫婦が山の神と私のそばを大またに通過していく。ここから指呼の間くらいのところに金時の洞窟がある。登山道からぽっかりと開いた暗い穴が見える。たしかに野宿できそうな洞窟に見える。
悠仁親王殿下のお印「高野槇(こうやまき)」
高度をかせいでいくと、悠仁親王殿下のお印になっている高野槇の登場だ。まず葉の太さに驚かされる。そして大きさにも。テレビや新聞で見ていたときには、エラく地味に見えたのだが、実際に見ると、ご立派な木で思いのほか高貴な印象だ。
その後しばらくは、トレーニングコースのような急登が続く。にもかかわらず、機関銃のようにしゃべりつづける元気な女将2人組が前を歩いていた。時折話に熱中して、歩みが止まるため、こちらもついには追いつき、追い越すことになった。
左上:リンドウ 右上・左下:紅葉がきれいで思わずパチリ 右下:かぶと岩
途中、秋らしくリンドウを発見。葉を朱に染めたもみじも散見される。そろそろ休憩したいなと思っていると、右手に山頂直下のシンボル的な岩、かぶと岩が出現した。もうすぐ山頂だから休まずに一気だと山の神にいって、どんどん登っていった。
11:10南木曽岳山頂。樹林帯の中で、まったく展望はない。写真(冒頭)を撮ってすぐに見晴台へ移動した。しかしそこは、若者パーティが気持ちよさそうに休憩をしていた。狭い場所なので、やむなく移動する。
左:笹原の下のほうに赤い屋根 右:南木曽岳避難小屋
笹原にさしかかると、右に獣道かと思われるような道が延びていた。好奇心に駆られて入っていくと、石碑があって、その先から見下ろすと、笹原の向こうに赤い屋根が見えた。なんの建物なのだろう。
ん~、それにしても絵のようないい景色。ここでお昼にしたいところだ。しかし、周りを見渡しても手ごろなスペースがない。一面笹原に覆われている。残念だけれども、来た道を引き返すことにした。
分岐に戻って少し下ると、避難小屋に出た。そしてにぎやかなおばちゃんたちの声があたりに響きわたっている。どうやらランチタイムのようだ。山の神と私もおばちゃんたちの声のするほうへ上っていき、そこでお昼にすることにした。そこはちょっとした展望地で、中央アルプスが一望できた。あいにく大きな雲がしばらくかかっていたのだが。
中央アルプス方面、手前は摺古木(すりこぎ)山、安平路(あんぺじ)山
12:12下山開始。振り返ると、なかなかの絶景だ。笹原の山と紅葉の赤のコントラストがとてもいい。
南木曽岳の稜線
摩利支天への分岐が出てきて、迷わず摩利支天へ向かう。すぐにどん詰まりになり、巨石がごろんと前を塞いでいる。手がかりがなく登りにくいのだが、強引にその巨石の上によじ登ってみた。お山の大将気分になれる。あいにくと目の前にあるはずの恵那山を厚い雲が覆っていた。山の神はそんな危ないところには行かないと、下でたたずんでいた。
摩利支天から恵那山方向を望む。
摩利支天の分岐に戻ると、鎖やはしごが延々とつづく下山道が待っていた。しばらくしてどこかで休もうかと山の神と言葉を交わしたのだが、狭い登山道が続くだけで、一向に休めそうなスペースがない。そのうち右手に見えていた尾根がしだいに近くに見えてきて、もうすぐ分岐じゃないのかな、それなら、いっそのこと、そこまで行ってしまおうと、ひたすら忍従の下りとなる。
昼食をとった展望地から1時間25分ぶっとおしで歩いて、上り時に休憩した分岐にたどりついた。かなりの疲労度だ。休みなしで歩くとやはり、疲労度も増すというものだ。
左:男滝 右:女滝
分岐でしばらく休んで、あとは来た道を戻るだけの消化試合と思っていたら、滝への分岐に出た。そうだよ、帰りに寄ろうといっていた滝だ。水流の多い男滝。そしてたおやかな流れの女滝。滝の間近まで行って撮影した(上)。みなさん、滝なんてと、カットしてしまう人も多いけれども、一見の価値ありです。
滝で寄り道して、駐車場には14:40に到着した。
さてと本日はお泊りだ。明日は恵那山へ登るのだ。昼神温泉のコンビニへ寄ってビールや食料の買出しをし、弓の又オートキャンプ場へと向かった。
恵那山へつづく