アートインナガハマ★スタッフのブログ

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引き続き 一居弘美遺作展  

2019-03-05 10:30:00 | 一居孝明・弘美展

皆さま、こんにちは。

久々に連日ブログの更新となります!

昨日お伝えしきれなかった『一居弘美遺作展』展示会作家の

亡き一居弘美さんについて、この展示会にあたりコメントを

寄せてくださいました新制作協会・絵画部 宮田保史氏の言葉を拝借しながら

書き進めてまいります。

宮田氏から見た弘美さんの絵画作品は、静物画でもなく、写生画でもなく、風景画でもなく

着物の絵付けをするように、人茎・一葉・一花を面相筆を中心にひたすら丁寧に

慈しむが如く、しっとりとした色遣いで、心を込めて描かれた誠実な作品が

印象に残っています。

新制作協会の会員になられた前後から、その作画がガラリと変わり、色らしい色が消え

蒲公英の絮(ワタ)だけをモチーフにした作品を展開されるようになったのには

驚かされました。

絮の様相を中心に、背景は抽象的解釈でモノトーンで処理されていました。

蒲公英の魅力は花だけではありません。花が終わると種子(seeds)に白い冠毛のついた

いわゆる「タンポポの絮」が風に乗って遠方へと運ばれるその落下傘に

弘美さんは心ひかれているように思えました。

草花をテーマにしていたその後の作品には、弘美さん独特な想いを絮に託した作品を

展開していったのではないかと、私は見ました。

「タンポポの絮」はその時その時、風の吹くままに身を任せて運ばれるのですが、

弘美さんの「絮」(seeds)は絮自身が望む方向から吹いてくる風をじっと我慢して

ひたすら待ち続けているような強い意志を感じることがありました。

それは弘美さんの側面ではなかったのかと 今思います。  宮田氏のコメントより

 

今回の遺作展、作品は全16点。すべてタンポポの絮をモチーフにしています。

タイトルはすべて「seeds」

再び作品をご覧ください

いかがでしょうか? 

モチーフの「タンポポの絮」を通して、生き物の儚さを感じつつも

生命力という力強さを感じる不思議な魅力を感じます。

一居弘美さんは一昨年、55歳という若さでこの世を去られましたが

こうして、作品はいつまでも存在し続け、今回の展示会でも

弘美さんの想いを伝えていくことでしょう。

『一居弘美遺作展』

会期:平成31年3月3日(日)~3月17日(日)

時間:午前10時~午後5時

会場:〒526-0059 長浜市元浜町14-23

問合せ:0749-65-0393

入場無料です。

 

 

 

 

 

 

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