セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

小林繁氏逝去

2010-01-17 | セカンドライフ
相変わらず冬晴で気温の低い乾燥した毎日が続いている。
外に出たくない気分が続いている。
これがいいと満足しているわけでは無く横着者の自分を嫌にはなっている。
風邪を引くよりいいかーなんて言い訳にならない言い訳をぶつぶつ言っている。

日常忘れていた事だが思い出すと未だに後味の悪さの残っている事に
突然の小林―江川トレードの問題が思い出された。
小林繁氏(57)の突然の訃報に驚いた。

30年も前の事なのに衝撃でしたね―。
巨人のエースとして実力も人気もあった小林繁投手が大好きだった。
スレンダーで精悍で歌が上手でタレント張りの良い男だった。
身体に特製のバネを潜ませているのではないかと思える投球。

空白の1日と言われたトレード事件。何が何だか分からなかった。
彼もキャンプに向かう羽田で「阪神に行ってくれ」と言われてパニックだったそうだ。
さもありなん、ファンが日本一多い巨人軍大好きな国民皆が、はとまめ状態だったし
又、巨人軍の余りにも理不尽な思いにかたまってしまった。

江川投手は作新学院、甲子園の高校野球で当時から注目される名投手で
巨人入りを熱望し叶わず大学へ進学し4年間を待ってドラフトで阪神入りが
決まってしまった状態。

ごり押しをしてまで、違反にすれすれの手を使い江川巨人をもぎとったのだ。
小林、江川氏共に素晴らしい投手では有ったが手法に納得いかない巨人ファンが
ドンビキの事件でも有り、私も読売新聞を読むのさえ抵抗が有った。

小林氏は1度も愚痴や泣き言も言わず、理不尽な方針に従い「頑張る」としか言わなかった。
江川氏の人気、活躍で巨人も其の侭何も無かった様に強いGを続けた。

しかし両氏とも何一つ罪を犯したのでもないのに、一物を抱えたまま時が流れた。
長島当時監督でさえ「小林に悪い事をしたと思う」と言う位だから、そのご当人は如何ばかりの思いだったか。ファンとしても複雑な思いを暫くは抱き続けた。

そして57歳の若さで心不全で急逝してしまった。
法に触れない?すれすれの部分で人生を翻弄された名投手ダンディー小林に冥福を祈る。
最後まで素敵でした。

今季から日本ハムの一軍投手コーチをする予定だったと。
ダルビッシュ投手も願っても無い最高の機会を逃し残念だった事だろう。