セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

赤坂ACT・アマテラス

2013-07-23 | セカンドライフ
     拝借写真です

港区赤坂TBS・アカサカサカスに隣接するシアター、赤坂ACTシアターに観劇に行った。
芸術監督&坂東玉三郎主演 鼓童コドウ ゲスト愛音羽麗(アイネハレイ)アメノウズメ役。

「アマテラス」の物語は、日本最古の歴史書「古事記」(712年)や最古の正史「日本書紀」に書かれている伝説を基に歌舞伎作品として編集している。台詞のない舞台では鼓童の演奏と大きな布の動きで感情を聴覚と視覚に訴えるという手法を用い、坂東玉三郎さん演じるアマテラスの慈愛と、鼓童の役者さん演じるスサノオの荒ぶる魂を表現している。

ライトが消え太鼓の音が響きだすと、目を閉じてしまった。太鼓と言っても一種類ではなく7種類位は有ったかしら?その力強く美しい響きがハーモニーをつくり、心地良くなりウトウト
前半の玉三郎さんの舞いに、友達はすっかり魅せられてうっとりしていた。「なんて関節が柔らかいのだろう、それが美しく目を引く舞いを作っているのよね~~。」

それくらいじゃないと歌舞伎の女形の主軸は務まらないでしょうね。もう還暦を超えてしまった玉様。彼?彼女の美を楽しみにしている歌舞伎ファンも沢山居るんだもの。太鼓の訓練で筋肉の隆々とした男衆の中では一際、流れる様な美しさが際立っている。

内容は神話なので、しかもセリフも無いのでイメージしながら観るしか無いけれど、十分舞台の魅力は伝わって来る。舞台装置なんて本当にアレ?と言う程しか無いのだけど、終盤になってそれに気が付いた程、要するに、太鼓や舞いに気を取られていた。

カーテンコールは数えきれない程、スタンディングオベーションに変わり、玉三郎さんは両手を胸に当て、感極まった様子で、何度も何度も深くお辞儀をされていた。人間国宝なのよね、恐縮しちゃうわ、こちらが
鼓童の皆さんも、素晴らしいコラボが出来、厳しい演出をされ、以前聴いていた音より、更に腕を鍛えて上を極めている様に感じた。

愛音羽麗(アイネハレイ)さんのアメノウズメ役の舞いは女性独特の身体の柔らかさを生かし溜息が出る程だと思っていたが、友達二人は「やせ過ぎで色気が無い」なんて感想を言っていた。もう少しふっくらしていた方が良いと。何でもそうだけど、感性も人それぞれで、後で感想を話し合うのも。観劇の楽しみ。

TBS赤坂サカス