※グルメの彼女のお口に合うか一寸心配したが「本当に美味しい!」と喜んでくれた。M子さんと二人で「ヤッタね」と喜んだ。
親友の誕生日で久しぶりに銀座ORIKASA(オリカサ)に行った。何年振りかと言う位の久し振り。何故って座席数が少ない上に、これまで何度か予約トライしたが、全く予約が取れなかったからだ。
現役の頃は、仕事の打ち上げやボーナス時に「行く?」と後輩に連れて行って貰った物だ。年下の彼女だけれど、さっさっと手配をして呉れて、随分お喋りをした。その後、彼が出来、結婚に至って離れてしまった。「私はご一緒したいんだけど、彼が『俺どんぶり物でいい』少しずつは面倒臭いって言うの」と言う事で、ご無沙汰している。麻雀と言えば何より最優先なんだけど・・・・。
あんなに、いつ行っても満員だったのに・・・このたびは、用事の帰りに、忘れていた道を探しながら寄って見ると、余り活気の無いシェフが一人でお疲れ気味だった。
「スタッフが辞めてしまって平日はランチストップにして土日祝だけヘルプを頼んでする事にしたんです」って、勿体ない事。この不景気に予約殺到していたお店なのに。
以前は銀座本通りにも有り、シェフが3人位、奥でせっせと働いていた。今は全く姿形も無い(ビルも無いし)。
まあ折角の親友のお誕生日、漸く電話も繋がり予約が取れ決行となった。
半世紀もの期間、何時もいつも私の事を気遣ってくれて何かと面倒を見てくれた。
彼女の子供時代の事は、最近漸く口を開いてくれて知る事となった。学生時代から今迄、私から家庭の事を質問した事が無かった。私も彼女と遊んだりする事が楽しいだけで、背景には興味が無かったからだ。
いろいろな事に悩みながら普通に結婚をし、家柄のコンプレックス感じさせられ、勝ち気な彼女は必死で踏ん張ったと、家の事情等を話す様になった。人間本当に大変な時ってストレートに泣いたり愚痴をこぼしたり出来ないものなのよね。
落着いて来たからこそ心の鍵が緩んで来たのかもしれない。グループのメンバーの中にも昨年旅の途中、カミングアウトした友も居る。驚くばかりの私だった。
私は、他人の人生に疎い所もあり、何でもミーハーな様で、友達の事を知らない事が多い。自分の考えの基本として、友達の背景(家庭の内情)と共にお付き合いするのでなく、ご本人そのものとお付き合いをすると思っているから、内情など聞く必要も無いのだ。
親友のY子から「メールありがとう。この歳になっても、こんなに楽しい日々でいいのかしらと思います。これも健康のおかげ、友達のおかげと感謝しています。いつもありがとう」と満面の笑みで打ったに違いないメールが返って来た。笑顔が見える様だ。
Happy birthday to Y子さん