私には勿体ない程の硯石。肖れる様に頑張らないとね。
地域バレーボールの、先輩のN子さんから電話が有り、徒歩20分位の彼女の家の近くのレストランで待ち合わせ、ランチをご一緒した。
N子さんは、どうしたの?大きな荷物を・・と言うほど沢山荷物を持って現れた。以前にギオンムクゲの木を頂いて、土の中に消えてしまった事が有り、謝ったら「大丈夫!又育てて上げるから」と仰ってい居たのでムクゲを下さるのかと思っていたら「今の貴方が一番喜びそうな物よ」と、立派な石で作られた蓋付きの硯石だった。手のひらで包んで見ると丸いホワッとする感触がして一回で嬉しくなってしまった。「これはね公に使って活躍した物だから、貴女の腕も上がるから」と優しく仰った。嬉しくて感激した。大きな袋の中からは、新品のバッグ、シャツ、の他にマスカットの葡萄が次々と出て来て・・・おまけに「お食事代、は結構よ」事もなげにさらりとおっしゃる。
色々話したい事が有ったらしく3時間ご一緒した。愚痴と言うのでなく、ごくごく自然の語りで。でもそれは話す人によっては愚痴に聞こえるかもしれない、私には驚きだった。3人の子供さんのお嫁さんの話だったり・・・。彼女ご本人はどこの誰が聞いても全て恵まれている。「あんなに恵まれて居る人もいないわ」と言う程、欠けている物が何一つない無い。と言うけれど実際は、どんなに幸せそうにしている家庭の主婦でも聞いて見なければ分からない程の悩みが有るものだとつくづく思った。
3人男の子を立派に育て上げた筈なのに、今頃それぞれに悩みが出てきたり・・・。年齢も相当離れているので、私が意見出来ることは無く、ひたすらフムフムと聞く事しか出来ない。30年来のお付き合いだけど、いつも私は親切にして頂いたので、彼女の苦しみなど、知るよしも無かった。
世の中色々な人生の方が居るのだろうな~。どれほど耐えられるだろうか?これから先、涙する事が無ければ幸せだと思うけど欲は申しません。