はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

東京遠征7/22。(ICCキッズプログラム、電通大オープンキャンパス)

2007-07-22 22:30:38 | アートなど
本日7月22日は、東京で展示1つとイベント1つを見て参りました。

余裕がないので簡単に。

まずは、新宿初台インターコミュニケーションセンター(ICC)のキッズプログラム「サウンド×イメージ」。
幼い子供たちにも楽しめるようなメディアアート作品を集めた、夏休み中の子供たちを対象とした企画展です。
実際に家族連れと子供たちがたくさん来ており、微笑ましい光景が繰り広げられていました。
常設展示も、昨年とは大幅な展示替えがなされていました。無響室とジャグラーとマシュマロスコープ以外はほぼ総入れ換えに近い形です。メディア芸術祭などの会場で拝見した作品も散見されました。
常設展企画展両者とも入場は無料ですので、幼いお子さんをお持ちの方はぜひ。
そういえば、キッズプログラムの会場でノーマン・マクラレンのフィルムが流れていました。
時間の都合でmosaic 1本と Rythmetic の後半しか見ることができなかったのですが、これ、かなりおすすめです。
特にモーショングラフィックスがお好きな方はぜひ。ヘッドホンで音を聞きながらの鑑賞を強くお勧めします。

次に、調布の電気通信大学オープンキャンパス関連イベント「明和電機通信大学」。
明和電機社長土佐氏をゲストとした特別講演と、アートと親和性の高いメディア技術を研究している稲見氏、小池氏、福地氏、梶本氏、児玉氏、長谷川氏に土佐氏を交えたパネルディスカッション、そして参加教官各氏の研究室公開をセットにしたイベントです。
5月のラボ公開時に児玉研や稲見研を拝見できなかったのを悔しく思っていたところ、この豪華メンバーによるパネルディスカッションに加えてラボ公開まであると知って足を運びました。
行ってみれば、一日限りの「明和電機通信大学開学記念」と銘打った洒落の利いたイベント。
理系実学系研究者のノリが生きた雰囲気であったかと思います。
土佐氏の講演も明和電機の会社説明会にラボ風味を添えた内容。
明和電機と電通大のかかわりは稲見氏つながりなのでしょうか。
パネルディスカッションでは各パネリストによる研究室テーマプレゼンの後、「明和電機通信大学」の教育理念や人材育成方針などが半ば冗談、半ば本気で討論されました。
架空の設定で話しているにもかかわらず、パネリスト陣の発言には自らが直面している教育と研究の現場における問題意識が如実に反映されているようでたいへん興味深く感じられました。
ラボ公開では、技術のデモ展示がたくさん。
制作者にコンセプトからしくみ、疑問点に至るまで直接話をうかがえるので楽しいことこの上なし。
個人的には小池・福地研の取り組む情報ディスプレイ技術には非常に興味を引かれました。
また、稲見氏の提示する「実体のない映像オブジェクトが実体の挙動に影響を及ぼすことで、その映像オブジェクトにリアリティが生じる」というシステムモデルが構造的に非常に面白いなと感じました。
新しい技術の可能性とかたちの芽を知ることは、いつも刺激になります。


気が付けば科学ざんまいの週末。
自分の仕事や研究にもこの体験を役立ててゆきたいものです。


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2 コメント

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>Rikaさま (aiwendil)
2007-07-24 02:16:47
>Rikaさま
はじめまして。
コメントありがとうございます。
いつもご覧いただいているとのこと、恐縮です。
そしてなんと、梶本研の方でらっしゃいましたか。
先日は全ラボを回りましたので、たぶんどこかでお会いしていたのかもしれませんね。

今回は縁あってイベントを知ることができました。
元々学会のポスターセッションなどが好きなたちだったのですが、その進化版とも言えるメディアアート関連技術展示の面白さに気付いて以来、機会があれば積極的に足を運ぶようにしておりました。
思いもよらない技術が形を得て提示される現場は、いつ見てもエキサイティング。
こんなにも素晴らしい世界ですので、もっと多くの方々に知っていただければと感想駄文を書き連ねております。
実験結果に再現性があれば良しとされる生物分野や、プロセスはともかくとにかく治れば良いとされる獣医療分野とは異なり、論理から構成を経てさらに実作機の物理的条件を完全にクリアせねばならない工学分野はいろいろとご苦労の多いことと思います。
そんな中で若い力が技術の可能性を引っ張っていることを実感させるイベントには毎回感銘を受けています。
IVRCも、予定が許せばぜひ拝見したいと考えています。
今後もがんばってください。
ご活躍期待しています!
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はじめまして、こんにちは。 (Rika)
2007-07-23 04:43:58
はじめまして、こんにちは。
日々、楽しくblogを読ませていただいている者のひとりです。
また、電通大梶本研の学生でもあります。

昨日は明和電機通信大学へお越しいただきありがとうございました。
今回のイベントは、あまり広く告知していたものではなかったにもかかわらず、
私が一方的によく知っている(笑)aiwendilさまがお越しになったと知って
とても驚いたのですが。。楽しんで頂けたようで安心しました。
電通大はヴァーチャルリアリティ/ヒューマンインターフェース研究に関して
今とくに盛り上がっている大学でして、昨日のパネルディスカッションで話された
先生方のあの勢いに負けないように、学生側も頑張っているところです。
近々では、秋に行われるIVRC2007東京予選にて本学からの参加学生による成果を
お見せできると思いますので、よろしければそちらへも是非遊びに来ていただけたらと
思います。と、こちらは宣伝を。。(笑)

突然のコメントにて、失礼いたしました。
今後も更新を楽しみにしております。
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