<font size="-3">「広告批評」５月号。</font>

マドラ出版の雑誌「広告批評」５月号（No.292）を購入しました。
今月号の特集は「キユーピーのクリエイティブ」。
４０年にわたって一貫した企業ブランドイメージを保ち続けているキユーピーの広告戦略にスポットをあてた、キユーピーづくしの内容。キユーピーの広告を担当している秋山晶氏をめぐる対談、キユーピー広告傑作選、キユーピー広告に関わった人々のコメントなどが掲載されています。
とりわけ、1968-2005年のキユーピー広告傑作選は圧巻。４０年前のグラフィック広告が今と変わらぬトーンを既に獲得していることには、ただひたすらに驚きます。
こうして実物を見ることで、秋山氏の言葉にさらなる説得力を感じます。
変わらないように見えるということは、じつは、時代に合わせて適度に変化しているということ。その裏にある努力を思うと、ただただ感心してしまいました。
キユーピーマヨネーズ仕様の赤い格子模様がページに仕込まれているのにはニヤリ。
いつもながらに粋な紙面デザインです。

ほかにも、冒頭の橋本氏の記述にはなんだか妙に納得。
そして、天野氏による「今月の広告時評」で紹介されていた千代田区の広告には思わず顔がほころびました。こんなに粋な自治体広告を出した千代田区に拍手です。

なお、「今月の新作CM５０連発」にはラーメンズ片桐さん出演のCMが２本とも掲載されていました。
マスターカード（P１８）ではパンを持ってニコッとする場面の写真、エースコックはるさめヌードル（P２０）ではカウンターに立つ場面の写真がしっかりと載っています。
私自身は、どちらのCMも結局はテレビ画面で見ることが叶いませんでしたが、こうして広告批評誌面で見られると存外に嬉しいものです（笑）。