はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

佐藤雅彦氏関連映像2つ。

2007-06-25 00:01:52 | アートなど
佐藤雅彦氏の事務所TOPICSのサイトで知ってはいたものの、ナローバンドの悲しさで今まで見れなかった映像をようやく観ることができました。
ニューヨークADC賞に選ばれた2つの広告映像です。

まずは、佐藤雅彦氏とユーフラテスの作品。
ISSEY MIYAKE A-POC INSIDE
昨年4月15日に「脳!」のシンポジウムで見た「TOKYO STRUT」をベースにしたとおぼしき、バイオロジカルモーション手法を極めたシンプルかつラディカルな作品です。
植田美緒氏が中心になってディレクションした模様。
映像が流れはじめてからずっとドキドキが止まりませんでした。エキサイティングです。
群点間の線が音と同期しながら入れ替わる瞬間や俯瞰でアングルが回転してゆくあたりなど、もう鳥肌ものでした。
これだけの要素でこれほどの表現ができてしまうという事実に新鮮な驚きと興奮を覚えます。
佐藤氏とユーフラテスの取り組む認知科学アプローチ的手法が今後どのように発展してゆくのか、非常に楽しみです。

次に、佐藤雅彦氏とユーフラテス、そして石川将也氏の作品。
FACTORY OF IDEAS
石川将也氏の「仮想工場」をベースに表現を発展させたとおぼしき映像。
大日本印刷のGビル多目的ホールのスクリーンオープニング映像のために作られた作品とのこと。
文字の工場で、整然と作られてゆく言葉たち。規則性と意外性が絶妙にマッチした世界はまさに壮観。
どことなく「うごくID」や中村至男氏の香りも感じられる幾何的美しさと楽しさに満ちた作品です。
こちらも見ていてドキドキが止まりませんでした。
ぜひ一度、Gビルの大スクリーンで見てみたいものです。
石川将也氏といえば、昨年10月の『勝手に広告』展にあったNIKEのシステム制作や「やまだ眼」の装幀が記憶に新しいところ。
ユーフラテスとしての活動には参加されていないようですが、今後も活躍が期待されるところです。

どちらの映像もかなり重いのでナローバンド環境では見ることができませんが、もしも見られる環境にある方はぜひご覧になってみてはいかがでしょう。
一見の価値あり。年代嗜好問わずおすすめです。


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