はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

<font size="-3">「Shuffle」仙台公演。</font>

2005-05-14 23:58:56 | 日記・エッセイ・コラム
5月14日18時から仙台のイズミティ21大ホールで上演された「Shuffle」仙台公演を観て参りました。
大王こと後藤ひろひと氏作・演出、パルコプロデュースの芝居です。
wowowでの放送もあるようなので詳しい内容は申しませんが、非常に楽しい舞台でした。
某シーンでは抱腹絶倒、文字どおり笑い転げました。
大王自らエンドトークで「味も深みも感動もな~んにも無い芝居」とおっしゃっていましたが、いやいやとんでもない、こんなに楽しませてくれるんですから、素晴らしい芝居です。なまなかなものではありません。
私が後藤作品でいつも感心するのは、前後の文脈によって場面の意味を普通とは正反対に変えてしまう、その手際の鮮やかさです。
たとえばある特定の場面。その場面だけを切り取ったならば、間違い無く「泣き」や「感動」もののシーンとして分類されるであろう場面があります。しかし、絶妙の前振りによって、そのシーンの意味ががらりと変わってしまうのです。結果、普通ならば泣きが来そうなところで代わりに強烈な笑いが巻き起こる。
このように強烈な力を持った名シーンが必ずと言っていいほど配されているのが後藤作品の特徴なのかな、と、今のところ個人的にはそのように感じています。
心地よくちりばめられた小ネタ。そして、上記の大技。さらに、役者陣の素晴らしいはじけっぷり。
やはり後藤作品は大好きだなあと認識を新たにした観賞でした。


ひとつ残念だったのは座席運の悪さです。
今回の会場は1500席ほどのホールでした。2階席の無いタイプなので、後方席ともなると舞台が非常に遠くなってしまいます。
私の席はチケットぴあのプレオーダーで取った席だったのですが、泣きたくなるほど後ろの端っこで、一般発売で残っている席よりも厳しい条件でございました。
開演時にも前方左ブロックががら空きだったりと、妙な座席配分があった模様。
ハコものの地方公演は色々たいへんな事情があるのだろうなあと、ちょっと複雑な気分になりました。
とりあえず、大きなホールで観劇する場合は次回からオペラグラス持参で行くことにいたします・・・。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿