はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

無理矢理望遠。

2006-11-09 22:28:34 | さもないこと
Muriyaribouen01二ヶ月ほど前に購入した単眼鏡。
展覧会等で非常に重宝しており、日々その威力を実感していたところ。
ふと新たな使い方を思いついてしまいました。
名付けて「無理矢理望遠」。
手持ちのデジタルカメラの倍率を無理矢理上げてしまおうという試みです。

デジタルカメラに搭載されているズーム機能は、たいがい3倍程度。
デジタルズームを併用すれば十数倍と謳っている機種も、実際に使ってみると思ったほどの倍率を得られないことがあります。デジタルズームは所詮光学ズームには敵わないのです。
そこで、考えました。
単眼鏡でのぞいた風景をカメラで撮ったら倍率が上がるんじゃないか?
で、仮説の実証のため実際にやってみました。

カメラのレンズの先に単眼鏡をあてがい、オートフォーカスで撮影してみたところ、なんと!
これが、思った以上の効果。
どうがんばっても月の模様まで撮影できたためしがなかったのに、まんまと成功してしまいました。
これでもう少し高度のある明るめの満月を撮れば、もっとくっきりした像が得られるはず。
無理矢理望遠も捨てたものではありません。
あなどれじ、単眼鏡。


カラスの一対一 対応。

2006-11-09 21:52:32 | さもないこと
Karasuno11_01先週見かけた光景。
ハセがけ稲の先にカラスがきれいに一羽づつ。
近寄ったため数羽は飛び立ってしまいましたが、さながら会議のよう。
一本のハセに一羽のカラス。
これぞカラスの一対一対応(笑)。

この時期によく見かける、いわゆるカラスの寄り合い行動。
都市では電線が主な舞台ですが、ところ変わればこのとおり。
インスタレーションみたいだなあと思いながら毎年見ておりました。
撮影成功は初めて。
ある意味、里山アートとも言えるかもしれませんね(笑)。
あなどれじ、カラス。


逃したチャンスは大きい。

2006-11-06 01:11:29 | さもないこと
なんだかんだで連休は寝込んでしまい、
体温計をくわえながら夜半に起き出して買い出しへ。
帰路、駐車場近く。
ふと何かが落下したような気がしてブレーキを踏み、道ばたを見ると、フクロウと目が合った。
歩道のアスファルト、街灯の下。
両翼を地面に拡げて。
見たところまだ若い。
巣から落ちたか、鼠を捕らえた瞬間だったか。
じっとこちらを見つめている。

慌ててカメラを取り出すも、フラッシュ禁止設定を解除するのに手間取り、
再び顔を上げると路上はもぬけの空。
その間5秒。
距離ほんの2メートル。
逃がしたチャンスは大きい。

ともあれ、1年半前にも見たフクロウ。
近辺に繁殖しているのはほぼ間違いないとみた。
巣の在処を探るのが、今後のひそかな楽しみ。
いつか写真に収めるのが目標です。

↓遭遇に唖然の図。
Owl01



MUJIでハンコゲリラ。

2006-11-04 21:47:33 | さもないこと
無印良品で行われている、オリジナルマイバッグ作成サービス。
これ、綿の手提げバッグを買うと、店頭に設置されているハンコを自由に押してカスタマイズできるというもの。
以前からずっと気になっていました。
ハンコといえばハンコ修行。
ハンコといえば自作。
やってみたいと思いつつ躊躇していたことを、先日ついに決行してみました。
Muji_bag持参したマイハンコを購入したバッグにペタリ。
出来上がったのはKKPバッグ。
ハンコゲリラ、まんまと成功です(笑)。
油性インクもきちんと拭き取れば、ゴム板へのダメージも抑えられるとわかりました。
今後、JSRのプロジェクトに応用できそうです(笑)。


「大江戸動物図館」小ネタ集。

2006-11-04 21:17:55 | さもないこと
先週リベンジ鑑賞をしてきた、仙台市博物館で開催中の「大江戸動物図館」。
残念ながら応挙の「群獣図屏風」は展示替えでなくなっており、白猿の謎は迷宮入り。残念。
代わりに、観賞中気になった作品の鑑賞メモを。

Jakuchu伊藤若冲「白象群獣図」の鑑賞メモ。
升目描きの分割方法と塗りのルールが、プライスコレクションの「鳥獣花木図屏風」とは大きく異なる。
塗りの濃度に厳密なルールがあることに感動。
これぞ単眼鏡の威力。
 
 

Jingyo瓦版 人魚図 鑑賞メモ。
この顔が妙に気に入る。
本文も、両腹に三つ目があっただの、鳴き声が4里先まで聞こえた云々、ありえない感じのリアルさが素敵。
見ると御利益があるとされているのも面白い。
 
 
 
Tosa土佐光貞 百鬼夜行絵巻 鑑賞メモ。
おなじみ百鬼夜行絵巻から、ものすごく気になった物怪をメモ。
オバケのQ太郎さながらの、あっけらかんとした造作がユーモラス。
頭の葉っぱと両耳の翼が気になる。
九十九神なのでしょうか?
正体の解釈を御存知の方がいらっしゃいましたらぜひ情報を。
 
 
Spider01博物館からの帰りに見た月と蜘蛛の図。
蜘蛛のシルエットにハッとし、撮影。
幼少の頃にあれほど苦手だった蜘蛛を美しいと感じるようになっている自分の変化に感慨。
これもまた生物の不思議なり。


理論と感情と人間性。

2006-11-04 20:54:50 | さもないこと
佐川急便のせいでとても嫌な目に遭い、この私が珍しく激怒。
本当は100% Design Tokyo へ行こうと思っていたのですが、その気持ちさえ失せるていたらくです。

理不尽さと実害に直面したときに、まあいいや、と思えるのはそこに関わる人間への信頼あっての酌量なのだということを発見しました。
感情で理論を越えることもできるし、理論で感情を抑えることもできる。
しかし、理論と感情両者に対する侮辱には怒りを通り越して呆れ返るばかりです。
些細と思われることがらに対して訴訟が起こるメカニズムの一端を垣間見たような気がしました。
一社員の人間性がひとつの企業イメージを粉砕してしまうこの現実。
結局は、世の中を決定的に規定しているのは人間と人間とのかかわりあいなんだなあと感慨深いものを覚えました。
糾弾したいのもやまやまですが、それだけではなく、我が身に照らして自戒してゆきたい、そう心に刻んだできごとです。