きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

母の味 芋餅!

2012-12-30 16:34:54 | 田舎日記

年末になると、田舎の母から切り餅と一緒に“餡入りの芋餅”を送ってくれた。
芋餅は故郷の味であり、忘れられない母の味でもある。

10年前、いつも送ってもらう芋餅の作り方を教えて貰おう!と
年末近くになって、急に思いついて電話した。

勤めていた私が正月休みに帰るのを、材料を揃えて待っていてくれ、
手伝いながら作り方を教えて貰った。

まさか、その年の夏に母がなくなるとは思ってもいなかった。
芋餅は母に教えて貰った最後の母の味になってしまった。

作り方は教えて貰ったが、芋と餅粉の分量など、詳しい事は聞いていなかった。
次の年も、その次の年も、そしてそれから10年、
母の芋餅の味を追い求めながら、父と二人で、失敗しながら作り続けてきた。

兄弟たちは、もう要らないというが分量を半分にして、今年も作った。


材料は、徳島の鳴門金時、餅粉と上新粉


さつまいもは皮をむき、火が通りやすく薄く切って、
水にさらして灰汁を抜く。


蒸し器に入れ、やわらかくなるまで蒸す。
この蒸し器も、母がずっと使っていたもの。

蒸し上がると、芋に餅粉と上新粉を混ぜ、
砂糖と塩を加え潰す。

  
芋と粉が良く混ざって、しっとりしてきたら掌で軽く握り
餅つき機の中に隙間を空けながら、入れていく。

餅つき機のスイッチを入れ蒸し、つく。
この餅つき機も、母が使っていたもの。

 
つき終わった芋餅は、餡を入れながら、丸めていく。


黄な粉を上から降って出来上がり。

一番に母の仏壇にお供えをした。
お母さん、今年の出来はどうですか?
まだまだ、合格点は貰えそうにないようだ。

芋餅は徳島の家庭では、自分たちの作り方や分量が有って
それぞれの家で、その家の味が有るのです。
ショウガの入った四角い切り餅の芋餅を頂いたことも有ります。

コメント
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