実のなる苗木

先日、父が注文していた実のなる苗木が、届いた。
梱包用の箱を手伝って開けると、
ユスラウメと、早生ミカンと、花の苗の3本
どれも、50センチ程の高さだった。
父が言ってた様に、3年で実がなるかな❓
疑心を抱く私とは反対に、父は満足そうに苗木に水をやっていた。
その日から、2日経った暖かな朝、
明日は雨になるとの予報だったので、
急いで植えることにした。
ところが、よく見ると、ミカンの苗木が1本増えていた。
私が買い物に行っている間に、
父は近くのコメリーで、ミカンの苗木を買っていたのだ。
3本欲しいと言っていたのを、植える場所が無いからと、2本に諦めさせたのに…。
結局、元の3本になっていた。
私の居ない間に、買いに行くとは…。
父の子供のような行動が、可笑しかった。
家の敷地の周りには、大小の庭木が50本近くもある。
庭の片隅の畑の端に、僅かな隙間を見つけて、4つの穴を掘り、父と一緒に植えた。
父の期待通り、3年後に実がなるとイイね⁉︎
実がなったら、初物は、お父さんに‼︎

お父さん！
初物を食べたら長生き出来るのだってよ‼︎