田舎の母の箪笥から、取り出して持ち帰って来た羽織は、
少しグレーを帯びた薄い紫の優しい色だった。
この色が気に入って、リメイクしようと解いて洗った。
いざ裁断しようと広げてみると、今まで目立たなかった色褪せや、シミが見つかった。
どうしたものか?
リメイクなのだから、古いシミや色褪せは、あって当然だし、それは母が着ていた証だし…。
何より、この色が気に入っていたのだが…。
迷ているうちに、時間ばかりが過ぎていく。
エイッ!! 染めちまえ!!
濃いグレーを染め重ねた。
染めあがってみると、少々染め斑が出来てしまった。
一度脱色してから染めたほうが、良かったか?
時間がなかったので、手抜きしたのがいけなかったようだ。
それまでの意気揚揚としていた気分も、やる気も萎んでしまったが、
写して置いた型紙を置き、裁断した。
本の通りに型紙を取り、説明通りに縫ったはずなのに、
出来上がってみると、襟ぐりが小さい。
頭がやっと通る広さしかない。
乱暴に脱ぎ着をすると、糸が切れそうだよ!
アレッ! こんな筈じゃぁ…??
本のモデルさんの頭が小さいのか?
本の写真と同じようにはいかないのはわかる。
布も色も違うのだから…。
それに、これを着ようとしている人の体形も…。
自分がイメージしているようには、出来なかったが、次は上手く出来そうな気がする。
(私はポジティブなのか?自信過剰なのか?…)
使用した羽織の裏地で、ネックレスも作って、今回は65点!!
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