土狸庵ゆめ日記

土タヌキおやじのひとりごと。

一閑楽座考9

2013年12月09日 17時54分30秒 | 一閑張り考
最近の過飾気味な一閑張りに疑問がわいていたところで出会ったのがコレ。



生徒さんが知人からいただいたものだが、さすがにコレは無理!と、
捨てるというのでいただいた。
その荒れた姿に、逆に創作意欲がわいてきた。



出来るだけ原形を残し、下張りをして古文書を張り渋を塗る。
穴の開いた部分も無理にふさがないで、素材の持つ侘びた雰囲気を残す。
これにはもう絵柄は要らない。あとはどう利用できるか考える。



こちらは花活けに活用した例。ペットボトルを黒い和紙で巻き花瓶とした。
両手を広げたような形状が、朽ちたカゴとは思えぬ生気を感じさせてくれる。



一閑張りの枯れた風情には、路傍の草花こそが良く似合う。





ひとつの方向を見い出せたようで、好きな作品達になった。