青空に白い月

ゆったりゆるりと生きましょ~よ

スッキリ志向

2008-03-11 22:27:05 | レース・車・乗り物

昔は車にいろいろな面での性能を求められていて、今でもそれは変わりはないだろうが、昔ほど表面化しなくなった様に感じる。

今時の車って、昔の車に比べると、見た目アッサリしている。

それは車の外観に凹凸が少なくなり、更に角が丸みを帯びて凹凸を目立たなく造ってあるから。

多分それが一番の要因であるだろうが、でも昔と比べると、宣伝とも思える各メーカーの技術アピールが圧倒的に少なくなったのも、見た目アッサリの要因になっている。

一昔前の車、思い出して下さい。

ボディーから窓ガラスの端っこから、至るところにメーカーの技術アピールがしてあった。

DOHC、TWIN CAM、EFI、PGM-FI、ABS、4WD、4WS、TURBO、TWIN TURBO、SUPER CHARGER、VTEC、MIVEC

等々、同じ事でもメーカーで言い方が違うから、ダブったりもしてはいるが、そういう技術的な名称が車のサイドやリアに結構デカデカとしたステッカーで貼られていたもんだ。

かといってユーザーもそれを剥がそうとはせず、逆にこんなに性能が良い車に自分は乗っているんだよー的な優越感すらあったのかもしれない。

だからメーカーにとっては、走るいい宣伝カーに自動的になっていた訳だ。

今はそれがほぼ無くなった。

4WD程度は見かけるが、それだって小さく申し訳程度に車の後ろにエンブレムがあったりするだけで、後は全体的にスッキリ。

私も要所要所にメリハリがある車なら、個人的にスッキリの方が今は好き。

かといって今の車が性能重視で無くなった訳ではなく、逆に性能は上がり、ただそれが当たり前になった為に自慢するポイントでは無くなったというだけだろう。

それにそういった各メーカーのアピールポイントが時代背景と共に変化してきている事も大きい。

ちょっと前まで車の目立つ場所に張られていたステッカーの類の技術は、主に車の運動性能(スピード、パワー、コーナリング)に関する技術が主であり、それは車本来の走るという部分の技術であったが、今はそれよりも静寂性、省エネルギー、室内空間、安全性などが主な要点で、昔とは相反している部分が注目されていて、見た目もスッキリとしたデザインの方が好まれるようになったのだろう。

たったの十年程度、メーカーにも戦略はあるだろうけど、実際にそうさせるのはユーザーの好みであり、こうも変わるとは振り返ると驚きだ。

ステッカーだらけの派手な車

今売り出したら売れないだろうなーーー