田舎のお年寄りの家を訪ねると、
開口一番に、
「休んで下さい」
ってよく言われる。
仕事で尋ねて来た人にも同じ事を言う。
仕事で来た人側からすれば、
これから仕事しようという時に休めと言うのは結滞な話に聞こえる。
だから私は最初、この開口一番の「休め」っていうのが不思議だった。
でもそれにはちゃんと意味があった。
現代人には不足しているものがその中にあると思う。
この尋ねた者に開口一番「休め」って言うのは、
尋ねてきた人の道中を労う意味がある
だから尋ねてきてくれた人に対して、道中お疲れ様といった意味があるのだろう。
だから尋ねて開口一番、
「どうぞ休んでください」
に繋がる。
今はこういう考え方を出来る人がほとんど居ない。
主の目的の部分だけを見て、
その前後は当然であるかのように考えがちだ。
労うって事は、思いやりなんですよね。