以前から引き続き、古くなってしまったビデオテープからDVDへ映像を移動する作業を行っています。ダビングを終えたディスクを確認のため観ていたところ、ちょっと予想外のところで涙腺が緩んでしまいました。
それが、「爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP」の「ビクトリーズVS光蠍 シャイニングスコーピオン参上!」「走れ!ダブルスピン」「邪悪な走行!EVOが変わるとき」の3つ、ちなみに特に順番どおりにダビングしているわけではないので、この3話は「たまたま」観たことになります。
3話とも、ミニ四駆に対するレーサーの想いが表現されたお話ですが、演出の濃さや、キャラクター達の一所懸命さ、純粋さもさることながら、根幹となるお話のテーマが、今思うととても独特でした。
他のホビーアニメはメカニック担当のサポートキャラクターがいることが多く、自分はそういったキャラクターも大好きなのですが、この作品に関してはちょっと変わっています。
勿論「レッツ&ゴー!!」にもJくんや土屋博士のような機械に強いキャラクターがいて、マシンの製作や改造の実作業は彼らが担うことが多いですが、毎日のマシンのメンテナンスやレース時のピット作業は各レーサーが自分で行うし、新マシンや改造のアイディアも基本的に自分で出しています。
ただレースで戦うだけでなく、自分達が作り上げ、大事にメンテナンスをしたマシンがコースを走る「晴れ舞台」を楽しむというのがこの作品の大きな特徴ではないかと思います。
思えば、劇場版のテーマも他のホビーやゲームのタイアップアニメでは「世界を救う」となることが多いのに対し、「爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP暴走ミニ四駆大追跡」での主人公達の目的はあくまで「あるレーサーの大事なマシンを助ける」だったんですよね。
「ホビーアニメ」としてこの上無いほど徹底していた作品、まだ暫くはこれ以上の衝撃を受けるものは無いかも。
…久し振りに劇場版が観たくなって来ました。セルDVDもあるし、今度観ようかな。でも、テレビシリーズですら危なかったのだから、今劇場版なんて観たら絶対に泣きそう…