ぐさ
かくとだに えやはいぶきの さしも草
さしもしらじな もゆる思ひを
詠んだ人・・・藤原実方朝臣(ふじわらのさねかたあそん)
詠んだ人のきもち・・・このようにあなたを恋しく思っている、とさえ
言えません。
さしも草がもえるように、
もえている私の思いがこんなに激しいのだと、
あなたは知らないのでしょうね。
かく・・・このように。
ここでは、
このようにあなたを恋しく思っている、という意味。
だに・・・~さえ。~すら
えやは・・・できない。
ここでは、言うことができない、という意味。
(「いぶき」と「いふ(言う)」を掛けている)
いぶきのさしも草・・・伊吹山の、もぐさ
さしも・・・これほどとは。
しらじな・・・知らないでしょうね。