komaの こまごまひとりごと

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子どもといっしょに百人一首 29

2015年11月10日 | 百人一首 桃札

 

      

                  そで
       うらみわび ほさぬ袖だに あるものを

              恋にくちなむ 名こそをしけれ

         

 

 詠んだ人・・・相模(さがみ 女性)

 詠んだ人のきもち・・・(恋人の冷たさを)うらみ悲しんで
            (涙にぬれた)袖が、かわくまもなく朽ちてしまいそうなのに
             そんな恋のうわさのために
             わたしの評判までが落ちてしまうなんて、残念なことですよ。

 

     ほさぬ袖だに・・・うらみ悲しんで泣いてばかりいるので、涙をふく袖が
              かわくひまもなく、ぼろぼろになってしまう、という意味。

     くちなむ・・・すたれる。おとろえる。

     名・・・評判。名誉。
         ここでは、むなしい恋なのに、そのことをいろいろうわさにされて
         落ちてしまう自分の評判、という意味。

     をしけれ・・・惜しいなあ。残念だなあ。

 

   (涙にぬれた袖さえ、朽ちていないのに、私の評判が落ちてしまうのがおしい。
    とする説もあります)