い ささはら
ありま山 ゐなの笹原 風吹けば
いでそよ人を 忘れやはする
詠んだ人・・・大弐三位(だいにのさんみ 女性)
詠んだ人のきもち・・・ありま山から猪名(いな)の笹原に
(そよそよと)風が吹く。
そうよ、(そよそよと心がゆらぐのはあなた)
私があなたを忘れることがありましょうか。
(いいえ、ありはしません)
ありま山・・・有馬山(兵庫県)
ゐなの笹原・・・猪名川の川辺、笹のはえた野原
(兵庫県から大阪府あたり)
いで・・・まったく。いやはや。
そよ・・・それですよ。
人・・・ここでは、あまり会いに来てくれない恋人のこと。