昨日は、田代地区にある旧長谷山邸で開かれている「てぼっけ木工房個展」を家内と見てきました。
「てぼっけ」とは、この地方の方言で、手の不器用なことを言います。
この工房のご主人は、羽後町のリチャード・ギアこと工藤喜好さんで、元役場職員です。
「てぼっけ」とはあくまで本人の謙遜で、とても手先の器用な人です。
近所の製材所などから木の端材などを譲ってもらい、それらの材料を丹念に加工して日用品や花入れ、花台、額縁などにしています。
今回は2年振りの展示即売会ですが、会場の長谷山邸の玄関脇には「窓木(まどぎ)」という珍しい木が展示されていました。
この木はけやきの木で、近所の山の中から見つけられたものですが、樹齢120年以上、樹高15m以上あつたそうですが、伐採するまで「窓木」とは気が付かなかったそうです。
ちなみに、「窓木」とは木の途中で分かれた枝が再度上部でくっ付いたもので、山の神や天狗が腰かけると言われている珍しい木だそうです。
私たちが訪れたのは2時過ぎでしたが、既に100人以上の人が受付で記帳したそうです。
私は展示品の中から、桜の木をくり抜いて作った花入れを買い求めました。
今日は、向かいの「茅葺き山荘、格山」で蕎麦会があるので、さらに多くの人で賑わうことでしょう。