「きんつばじへい」(8分半)
大川悦生:文
赤羽末吉:絵
ポプラ社:発行
1969.6第1刷
2001.4第29刷(1000円)
私はキリシタン史の知識について、ことさら詳しいものはにもない。
しかし、九州から東北までのそちこちに、ひっそらと語り残されているキリシタン民話には、すくなからず心を惹かれる。
言いつくせないほど過酷な迫害を受けてきながら、その民話には、不思議な夢と救いがあって、いわゆる昔話とも、仏教説話ともちがうイメージをかきたててくれるからである。
金鍔次兵衛の名は、戦前の『日本郷土物語』長崎県の部(昭和9年)などに見えるが、私はキリシタンがうんだ“ちからたろう”として、自由な想像をくわえ作品化した。
(作者あとがきより)
大川悦生:文
赤羽末吉:絵
ポプラ社:発行
1969.6第1刷
2001.4第29刷(1000円)
私はキリシタン史の知識について、ことさら詳しいものはにもない。
しかし、九州から東北までのそちこちに、ひっそらと語り残されているキリシタン民話には、すくなからず心を惹かれる。
言いつくせないほど過酷な迫害を受けてきながら、その民話には、不思議な夢と救いがあって、いわゆる昔話とも、仏教説話ともちがうイメージをかきたててくれるからである。
金鍔次兵衛の名は、戦前の『日本郷土物語』長崎県の部(昭和9年)などに見えるが、私はキリシタンがうんだ“ちからたろう”として、自由な想像をくわえ作品化した。
(作者あとがきより)