「かべのむこうに なにが ある?」(4分)
ブリッタ・テッケントラップ:作
風木一人:訳
BL出版:発行
2018.3第1刷(1600円)
おおきな あかい かべが ありました。
いつからなのか どうしてなのか
しりませんでした。
ちいさい ねずみは おもいました。
「かべの むこうに なにが あるんだろう?」
作者からの冒頭メッセ―ジは
『勇気ある人たちに そして、壁のない世界に』とある。
思わずベルリンの壁が崩壊した時のことを思い出した。
作者はドイツの作家さんでベルリン在住、という略歴を見て納得する。
壁と言ってもいろんな壁がある。
時には壁が必要なことがあるかもね(^^;
「子供」ではなく、「子ども」 以前 PTA活動をしていた頃、書類は「子ども」と書くようにと言われ、深く考えずそうして 今にきていたのですが、 なるほど そういう意味があったのですね。
ベルリンの壁はリアルに記憶がある世代なので、その影響があったかも。
だけど、講師の方は気づいてらっしゃったと思いますよ。気づいていたけど、先にそれを伝えれば先入観を持つと考えられたのではないでしょうか。
作者のイメージの根底に、もしベルリンの壁があったとしても、絵本の意図はもっと大きく深いところにありますよね。
hanasaku55さんのように素直な読み方をされた方がいれば、作者も講師の方も喜んでいらっしゃるのでは・・・と感じました。