「十センチの平和」白根厚子詩集
白根厚子:詩
らくだ出版:発行
2008.6初版第1刷(1400円)
よって立つ基盤がもろいというか、少年詩にどこか小児病的未熟さを感じます。風に立つ大樹のように全力で生命を全うする力強さに欠ける線の細さを感じます。子どもと大人の境目のいる読者の感性を代弁する結果なのでしょうか。
ですが、白根厚子さんの詩に水面にきらめく感性を感ずると同時に、より直裁に対象に踏み込む力強さを感じます。平和を“願う”傍観的態度ではなく、平和を“築き、維持する”という信念とその行動が、詩集『十センチの平和』を生んだ根底にあり、自己を分かち、読者と共にありたいとの意識の現われだと思うのです。
内野悳郎 敬白(前書きより)
「夢はどこから」
「ひとすじの流れ」
「勇気の手をのばして」
「ぬくだまりの心」
4つのジャンルに分けてたくさんの詩が載せられている。
白根厚子:詩
らくだ出版:発行
2008.6初版第1刷(1400円)
よって立つ基盤がもろいというか、少年詩にどこか小児病的未熟さを感じます。風に立つ大樹のように全力で生命を全うする力強さに欠ける線の細さを感じます。子どもと大人の境目のいる読者の感性を代弁する結果なのでしょうか。
ですが、白根厚子さんの詩に水面にきらめく感性を感ずると同時に、より直裁に対象に踏み込む力強さを感じます。平和を“願う”傍観的態度ではなく、平和を“築き、維持する”という信念とその行動が、詩集『十センチの平和』を生んだ根底にあり、自己を分かち、読者と共にありたいとの意識の現われだと思うのです。
内野悳郎 敬白(前書きより)
「夢はどこから」
「ひとすじの流れ」
「勇気の手をのばして」
「ぬくだまりの心」
4つのジャンルに分けてたくさんの詩が載せられている。