日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

夏休みの学習遊び ①

2020-07-30 17:59:00 | 算数
積込み肉体労働後、お家においしいお菓子があると思うと浮かれるくらいには単純です。


さて、夏休みはお家やお外でたくさん遊んで体を育てる良い機会ですね。

また、小学校に上がる前のお子さんが学習の準備をしたり、上がってから苦手が見つかり、ちょっとお家で取組む機会でもありますね。

プリントを使っての学習は、たくさんあるし作った方々がそれについて発信もしておられるのでここでは触れませんね。

今日は、算数、そのもっと手前の数ということが苦手かもしれないお子さんや算数に将来触れるお子さんに向けての遊びです。

仲間同士で集まりましょう!











数の得手不得手は、様々だと思います。
ここでは、苦手なお子さん向けに数は少なめで遊んでいます。

この仲間同士集める、仲間集め、算数的にいうと集合作りです。

この集合の遊びでは、特に「赤が2個だね」とか「クッキーが4つだね」というのは聞かなくても良いです。

お子さんが自分で「黄色が3個だ」「チャーハンが2つ(2皿)だ」と言ったら「そうだね!」で良いです。

ここで大切にしたいことは、具体物を操作すること=体を使ってモノを動かすことです。

数字ではなく「数」ということが身に染みるような経験が学校に上がる前のお子さんや数が苦手なお子さんには大切です。

これは、ピアジェによるとことの、2歳くらいから7、8歳くらいの子どもの思考の特性が「前操作期」という具体物を実際に操作することで物事を理解する段階にいるためです。

でも、これまで発達には個人差があることを私たちは理解していますよね。

ということは、同年であっても具体物を介さずとも数の理解ができるお子さんもいれば、小2くらいのお子さんでも数字と量が結びついていないお子さんもいることと思います。

お子さんに合わせて、もっとたくさんの物で集合作りをしても良いですし、もっと似た物同士を集めて集合作りをしても面白いですね。

そうすることで、「どんな特徴で集合を作ったのか?」という論理的な思考も鍛えることができます。

難しいお子さんだったら、もっと単純化しても、もっと物の種類を少なくしても良いですよね。

子どもたちはお風呂に浸かるときやかくれんぼなど数を数える場面で日々鍛えていることもあり、案外、数のハードルを易々と飛び越えたように思われがちです。

数の後ろに量があることに気がつかないと、中学生であっても同数のものを入れ物を変えて、見た目で違うようにすると、見た目に引っ張られて多いか少ないか、何度も数え直し、不安がつきまとうような子どもたちも見てきました。

先々のためにも、ここは楽しく数の後ろにある量を意識した具体物を用いた遊びを長い休み中に楽しんでみてくださいね!





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発達は障害ではなく、発達。

2020-07-28 17:41:00 | 発達応援
おいしいものは美しいですね。


先日「医者が教えてくれない発達の話」と題した栗本さんの講座がありました。

今回、栗本さんの知識と実際のお子さんたちとの経験から得た、圧倒的な生きた知見に「おお、そうだったのか!」と思うことがたくさんありました。

そして、当日、聞きながら週2回栗本さんが主催してくださっている、Zoomでの目と顎の講座で取り組んでいることを思い浮かべることが数度ありました。

それは、やっている実技がリンクしたとか、そういうことではなく、栗本さんが発達障害と向き合っているのではなく、人の体と向き合っているということをとことん感じたからだと思います。

お子さんの発達障害を気にする親御さんや成人された方、また、そういう人たちを支援しようとする人たちは、良くも悪くも「できないこれをどうするか」「こんなことが気になるけど、どうしようか」と、できないことをできるためにどうするか、という視点でお子さんに働きかけているように感じます。

それが発達のヌケを埋めることにつながるかもしれないのですが、視点が局所的になりがちな気がします。

私自身もこれまでお子さんたちとの関わりが局所的な視点だったなぁと振り返るきっかけになったのが、新型コロナ下始まった、栗本さんの週2回のZoomでの講座を受講したことがきっかけでした。

講座自体は、目について、顎についてと体の部分を扱うのですが、実技をすることで変わるのは目、顎という局所的な部分だけではありません。

時としては体全体への影響を感じることがあり、体は繋がっているのだなぁということを実感として感じます。

その経験から、表面上のできないことをどうにかしようといじくり回すよりも、本人が発達の歯車を回し出せるように、固まり、絡まっていると思われる部分を体全体を見ることで意識することが大切だと思うようになりました。

今回の「医者が教えてくれない発達の話」は、診察室で数時間か数分だけ、その場にいる子どもの表面に出るものしか見ないお医者さんには、絶対にできない発達の話でした。

発達を知るためには、ヒトの誕生からの体の仕組みを知り、己の体で様々な動きを日々試すことがとても大切だと改めて思うことでした。

お話くださった栗本さん、主催してくださった花風社の浅見さん、電脳部長のボリンゴさん、ありがとうございました!






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座るということ。

2020-07-20 23:08:00 | 発達応援
梅雨は明けたな!という青空です。


お子さんが学習中、なかなかじっと座っておけない、というご相談だったり、立ち話だったりでお聞きすることがあります。

座っているときには坐骨結節という部分で体を支えています。座ってお尻の下に手をやって左右に揺するとコツコツと手に当たる部分がそれです。

坐骨結節に体重が乗るように座ることができていれば、骨盤は自然と前傾して、いわゆる見た感じ良い姿勢で座ることができています。

更に、その良い姿勢で座ることを保つためには、脚も重要になります。

太腿から足の裏と脚が踏ん張ってくれることで、体幹は安定して良い姿勢は持続しやすくなります。

大脳の活動は良い姿勢と深く関係があるそうですので、学習するためにも良い姿勢で座ることは大切になります。

また、『人間脳を育てる』によれば、脊椎をしっかり発達させ、身体の前後のバランスが上手に取れないとイスにまっすぐ座れず、相同が育っていないと足を床につけて座っておくことはとても難しい、とあります。

ということは、相同が育っていないと良い姿勢を持続することも難しいと考えられますね。

その他に、姿勢をまっすぐに保つには、抗重力筋も必要です。

この抗重力筋は生まれてから運動発達で培われていきます。

また、体をまっすぐに保つ前庭覚の感覚ややることに対して自分がやりやすい姿勢をとる固有受容覚の感覚も必要です。

これらを感じる感覚が弱いと、大きい刺激を脳に送ろうとするので、ジタバタと動き、落ち着きがなく見えたり、多動のように見えることもあるかもしれません。

と、ここまでをまとめると、良い姿勢で座っておくためには、絶え間ない声かけや、気合でどうにかすることは、難しいことがわかりますね。

もし、声かけと気合できちんと座ることができたとしても、脳はそちらに力を取られて、学習するパフォーマンスは落ちることと思います。

力まず座って学習できるためには、遊びの中でからだを育てることを意識して行って、自在に体を動かすことができるようにすると良いですよね。

今年は短いかもしれませんが、夏休みが始まったところもあるようです。

二学期の授業に備えて、ラクに座れるようにたくさん遊びまわってくださいね!
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育児日記発掘。

2020-07-19 23:31:00 | 日記
久しぶりの青空を見た週末だったけれど、今日は雨模様。

明日からの晴れの天気予報に期待しよう。

久しぶりに実家に帰りました。そして、母から電話で聞いていた父の手による「育児日記」を持って帰ってきました。




父が亡くなった時に、母から私が1歳数ヶ月のときの日記をもらっていました。

今回、本棚かどこかをふと見て、目について開けてみると、0歳の頃の日記があったそうです。

懐かしい、小さめのでも読みやすい父の字で書かれた日記でした。

私が母乳とミルクをそれぞれどのくらい飲んだかだとか、何時間おきにおっぱいを飲んだかのグラフ、頭の大きさなど書いてあります。

未熟児で生まれたのですが、生後二ヶ月でおっぱいを飲み更に続けてミルクも180cc飲んでいたらしく、「非常に生活力充分と言われた」というのに大笑いしました。

それが多いのならば、私の食いしん坊は既にここから始まっているのだなぁと思うことでした。

寝返りやはいはいの記録もあり、生後7ヶ月くらいの時は、寝返りがはやくなり、ころころ転がって行き、何度か頭をタンスなどにぶつけたいたようです。

この頃住んでいた家は、田舎の旧家といった感じのだだっ広い家だったので、はいはいも目を離すと、「行方不明」となって大騒ぎしていたようですが、足の甲にはいはいでタコができるほど這いまわっていたようです。

こういう記録を読むと、環境に育てられた部分が大きいのだなぁと思い、思う存分、体を使い切ることなく、育つことも多い今の子どもたちは、イベントとしても思い切って転がったり、這って回る環境に身を置くことが大切かもと思うことです。

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開県!

2020-07-14 23:56:00 | 日記
なかなか、青空が見えない日々が続きます。これだけ太陽光線に当たらないと体内で生成されるビタミンDも足りているやらいないやら。近頃、ビタミンDのサプリに手が伸びがちです。


干し椎茸や海藻、サプリで補いつつ晴れの日を首を長くして待っています。

今日はこの新型コロナで騒がしい中、住んでいるところでは外から入ってくる人たちにどう対処するのかなぁとちょっとあちこちネットで見ていました。

県によっては、「近隣ではない県からは来ないで欲しい」とか「首都圏からはちょっと…」など様々なカラーが出ているようです。

新型コロナでの移動自粛があった4月、5月は、県内の眺望の良い老舗高級ホテルも一ヶ月休業。その他のホテル業の方々も、人手の足りない農業のお手伝いに出稼ぎに行かれたり、とても大変そうでした。

そして、私が知る限りでも30年前からはあるショーパブさんから新型コロナのクラスター発生と大騒ぎもあり、南の果てはこのまま沈没するのかなぁと心配もしていました。

でも、今日見つけた鹿児島市の取り組み


いいな〜、がんばれー!と応援の気持ちが湧きます。

また、一ヶ月休業した老舗高級ホテルもでき得る限りの万全を期して、6月から段階的に再開しているし、色々と工夫してもてなそうとする気持ちが感じられます。


色々な考え方があるのでしょうが、私は新型コロナも自分の健康状態を良くして、風邪やインフルエンザ同様、罹ったとしても、己の免疫力で叩き潰せるように、ということを心がけています。

これまであった風邪の中にも「コロナウィルス」はあるので、それ同様に今回の「新型コロナウィルス」も免疫にがんばって欲しいと思うのです。



だから、修学旅行の誘致を協議したり、「うちのホテル、安心して泊まってくださいね」というアピールなど、活動が活発になるのは暮らしを守っていく上でも大切な一歩だなぁととても嬉しく思います。

亡くなった父は、多感な13歳〜15歳の頃、空襲の中逃げ回りながら学校生活を送った人でした。

その父が何度も言っていたのですが、「昨日までアメリカは敵だと言っていた人たちが、見事に掌を返して、教科書を墨で消させる。集団がそうだ、というのは必ず立ち止まって、疑って自分の頭で考えないとダメだ。蓋を開ければただのヒステリックだったってねぇ」と言っていました。

今も、生きていたら顔をしかめて、いただろうなぁと思います。

南の果ての地域は、県を外に開いて、来た方々が安心して過ごせる空間と感染者が出てもヒステリックにならず、淡々と対応して、少しでも早く浮上できるといいな、と思います。

微力ですが、私もがんばろうと思います。


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