日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

猫跨ぎ。

2018-09-27 14:56:21 | 発達応援
 台風の影響か涼しい風が吹いています。
日射しは弱く感じますが、風で洗濯物が乾く感じです。

 毎日、居間のラグを洗う身にはありがたい風です。



 祝日の花風社の浅見さんのブログ。

 ビタミンB6について

 2011年の浅見さんのブログで紹介されていた、
「英米で行われている療育方法ベスト10」にギョーカイお馴染みの支援と共に、
ビタミン類や食事についての療法が入っています。

 ビタミンについては、神田橋先生の診察を受けられた方々にはお馴染みです。
浅見さんのブログの資料を見る限りでは、
ビタミン剤については、英米で30%も利用されいるにもかかわらず
ギョーカイ界隈ではメジャーな処方ではないのか、だんまり。

 ネットで検索しても個人の方が、ご自身で、自分に合うビタミン類を摂取され、
症状が良くなった、というものがほとんどでした。

 ただ、ギョーカイの方々が、新しいネタを海外から仕入れると、
そのHPで日本初上陸だの、初年度のみお値打ち価格(といっても仕入れた以上元は取らねば価格)だの、
全世界何十ヶ国で実施されているだの、やいのやいのとPRするのに、
ビタミンについては情報がないって、何だか変なの、と思いました。

 ふと、以前読んだ、大森隆史さんの『発達障害を治す」という本で、
日本は発達障害について「情報鎖国」がされているということを書かれていたのを思い出しました。

 どの世界だって、あることでしょうが、この発達に関する世界では、
何らかの発達のヌケでもがいている子どもを治す気は1ミリもない上に、
自分たちの立ち上げた協会なり、団体の存続や勢力争いに、汲々とし、
日々奮闘している感じが匂ってくるのに嫌気がさします。

 汲々とするとこ、間違ってるから!

 そして、だんまり。

 だって、私たち医者じゃないし、処方なんてできないでしょ!
そんな声が聞こえてきそうです。

 私はビタミン剤なんて、
夏になればしみ予防にとL-システインの錠剤を勝手に飲んだり、いつの間にか飲まなくなったり、
ビタミンCを取ったり、取らなくなったりを繰り返しています。
そんな経験はだれにでもあるのではないでしょうか。

  私のような人もたくさんいるからこそ、街のドラッグストアはあんなにも充実し、
白衣を着た専門の方も控えていてくださるのだと思います。

 でも、仕方がないのかもしれませんね。

 だって、ビタミン剤って、
ドラッグストアや通販でお手軽に買えるものですから。

 びた一文、ギョーカイを潤す要素がないのです。

 そんな情報流しても、ギョーカイには何の得にもならないのですよね。

 発達障害は治さない、
簡単にできても、ギョーカイ潤さないやり方は黙殺し、
必要な情報を取捨選択する権利は奪う。

 ギョーカイは猫もまたぐな。

 

 
 

 


 
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検査は誰得なのか。

2018-09-19 14:12:35 | 発達応援
 朝のバイク通勤が肌寒く感じるのに、日中は汗ばむこの微妙な感じ。
自然の風の心地よさは感じるものの、エアコンあったほうがいいような気もする…。


 とりあえず、猫の伸び具合でエアコン操作が決まる我家の昼間です。

 お子さんが、何か困った行動を取ったり、言動を発したりして、
親御さんが手に負えないなぁと感じたり、
保育園や幼稚園、学校、支援施設などで、
「お家での様子はどうですか?」と聞かれたりする場面があると思います。

 親御さんも困っていて、
親御さん以外の子どもを取り巻く大人も手を焼いた状態だと、
「何か発達の検査を受けてみてはどうですか?」という話になることがあります。

 恥ずかしながら私自身、中学校で支援員をしているときに、
「この子はWISKかなにか検査受けて、得意と不得意わかると支援も道筋が立つのになー」と
本気で思っていた、黒歴史があります。

 いやいや、それは恥ずかしいことではないですよ、
子どもが生活や学習をしやすくするための手だてのひとつでしょう、といわれるかもしれません。
学校で支援員をしていた頃の私もそう思っていました。

 でも、今は、まったく、そんなことは思っていません。

 先日、栗本さんが親御さんの質問に答えるのを聞きながら、
「あ〜あ、そこを見間違えている人、多いよね(含私)」と思うことがありました。

 それは、「これこれ、こういうことがあるんですけど…」という、
親御さんのお子さんへの困り感に関しての質問に対してでした。

 栗本さんは
 「それ、誰が、困ってるの?ああ、幼稚園の先生が困ってるの、親御さんも困ってるの。
本人は?本人困ってないよね。やり方とか、やっていいとき、悪いときの区別は大事だけど、
本人が困ってないなら、やらせてあげたらいいじゃない。」
というような受け答えをされていました。

 一見、問題があるように見える子どもの行動に対して、
困っているのは、だれなのか、ということ。

 子どもが起こす行動によって、
指導ができていないと同僚に評価される先生が困っていたり、
しつけができてないと思われるのではないか、と親御さんが困っていたり。

 黒歴史の自分のことを思い出すと、
いつまでこの同じことを繰り返すの?と関わっていた子どもに対して私が困っていました。

 そうなのです。
子どもが困っているのではなく、子どもと関わる大人が困っていたのです。

 かたや、子ども自身はというと、
そのとき、子どもに必要だった発達のヌケをせっせとやり直していた最中だったりするわけです。

 それを問題視されて、ダメだしされるのだから、
フリーズしたり、パニックになったりするのは当たり前のこと。

 関わる大人は、それを見て、
「やっぱり、こだわりが強いですね。」とか「問題行動は無視しましょう。」などと
したり顔で言うのです。

 子どもが何かを嫌がって、泣いたり、大声を出したり、抵抗するとき、
その状態が数時間、数十分とずっと続くことはないように思います。

 泣いたり、パニックを起こしているように見えるときでも、
ふと泣きやむ瞬間、ふと落ち着く瞬間があります。

 その瞬間、子どもに何が起こったか、
心地よい風が吹いたかもしれないし、外の音に気がついたのかもしれないし、
視界に入ったお友達が興味深い何かをしていたのかもしれません。

 どうにもならない、嵐の中にいるように見えても、
子どもは冷静に周りの物事に目を凝らし、耳を傾け、肌で感じているのです。

 そんな子どもたちが、自分のどんな課題と向き合おうとしていたのか観察し、
パニックを起こしていても、何に注意を向けたのかを感じることが、
子どもの発達のヌケを取りもどすヒントになると思うのです。

 そういう部分を丁寧に見ることなく、検査で知り得た子どもの情報は、
日々を生き、発達しようとする子どもの今すらとらえきれていない、
ただのデーターでしかないように思います。

 発達検査で劣っているところを知って凸凹さを嘆いたり、
知能検査での数値は、一体、誰得の情報なのでしょうか。

 データーにあらわれた凸凹は、
子どもを取り巻く支援者など大人たちの無能さの責任を
子どもに押し付ける言い訳の材料にしかならないとさえ思います。

 子どもの発達のヌケを埋めるのは、専門家の言葉でも、データーでもなく、
あたたかい、血の通った、親御さんの眼差しと行動しかない、
そんなことも強く思った、この秋のコンディショニングの時間でした。


 



 
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身体そだて。

2018-09-18 15:11:41 | 発達応援
 今日も暑い鹿児島です。
でも、空気が乾燥しているので、エアコンなしでも過ごせています。

 暑いながらも秋は来ているのですね。

 私の教室の身体そだてに来てくださるお子さんたち。

 アニメの主人公になりきって、戦いを挑み続けるお子さんや
大きなボールをひたすら投げ続け、それだけでは飽き足らず、
もう一個大きなボールをプラスして、ぶつからないように器用に投げっこするお子さん。

 ひたすらボールを投げ続けるお子さんもいれば、
じーーっと座って、小さなフェルトボールをゴムで弾き、
いかに遠くに飛ばすかということに一生懸命なお子さんもいます。
 
 そんな遊びが、月数回の教室で数ヶ月にも及ぶことがあります。

 そんな姿を見る親御さんは、
「ああ、毎回、楽しそうにしているなぁ」とあたたかく見守り、ご自身も一緒に参加されたり、
「また、その遊びか…」と不安になるのか、違う遊びをと促そうとしたり、
親御さんによってそれぞれです。

 私は、というと、お子さんが選んだ遊びにつきあいます。
つきあうというよりも、一緒にやっているといつの間にかガチで遊んでいます。

 ガチで遊んでいると、
お子さんの遊び方が、ふっ…と変わる瞬間があります。

 ひたすら、アニメのヒーローの主人公になって地球への侵入者(私)を倒そうとしていたのに、
共同で何かやることを提案して来たり、
どっちがフェルトボールを遠くに飛ばすか競争したいと言って来たり。

 お腹いっぱいに、自分のやりたい世界に浸りきったら、
目の前にいる人の存在に気がついた…とでもいうのでしょうか。
ひとりの世界から、ふたりでやる世界へスイッチが入るそんな瞬間があります。

 そんな姿を見ていると、
赤ちゃんが自分の手を不思議そうに見つめ、自分の手を認識するハンドリガードのように、
世の中には自分以外の人がいる、そんなことを身体から落し込んだ瞬間ではないのかなぁ、と
おおげさかもしれませんが思ったりするのです。

 療育で、発達障害の特性にそった(であろう)運動や作業をすることは、
「これだけやっても、できなかった」と、
子どもの発達云々ではない、将来にわたり支援する子を生み出す証拠作りに、
加担するようなものかもしれません。

 身体そだては、子ども自身の中から、
じんわりと何かが醸し出されるのを待ち、次へ進み、
ときには、また戻りながらも発達していくものです。

 身体そだてで、とても楽しそうにうれしそうに笑っている声を聞くと、
この楽しさが、この子の気持ちを動かして、
次の何かを引き出すきっかけになるといいなぁ、と思います。

 発達のヌケを取り戻す方法は、お子さんによって千差万別です。

 少なくとも、サッカー教室やスポーツ教室、その他諸々のお稽古ごとなどで、
外注発注することで、パパッと解決することではないと思います。

 お子さんと一緒に、日々の生活の中でその方法を探り、
お子さんと一緒にやることで、その変化の瞬間に立会って欲しいなぁと思うことです。


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小さな教室で小さな抵抗。

2018-09-17 15:40:35 | 発達応援
 鹿児島の梨どころ溝辺でも2軒しか育てていない、
貴重なりんご梨をいただきました。



 香りはりんごっぽいです。
お味は…、よるのデザートまでお待ちください!
楽しみ楽しみ。

 昨日の個人指導で幕を閉じた、鹿児島でのコンディショニング講座。

 講座に来ていたお子さんや個人指導を受けにいらっしゃったお子さんを眺めながら、
「発達障害です」「特性が…」と言われるお子さんや親御さんの来し方を思い、
今までは、ぼんやりと、そうだなぁ、と思っていたことが、
カチッと音がするようにスイッチが入りました。

 それは、いわゆる、発達支援に関わるギョーカイさんのことです。

 講座に来てくださっている親御さん方の中には、
早期から療育に通っている方々もいらっしゃいます。

 ところが、どうも、話を聞いていると、
療育で、あるいは発達支援センターでお子さんについて教えてもらえるのは、
「集団が苦手なようだ」とか「癇癪を起こしやすいですね」とか「不器用ですね」というような、
お子さんに起こっている目に見える現象についてのみです。

 それは、学校に上がってからも続き、
お子さんが学習について、間違いや訂正を受け入れられず癇癪を起こすので
精神科、心療内科的なところの受診をしてはどうだろう…てきなことを勧められたとの
話をされていた方もいらっしゃいます。

 療育でも支援センターでも学校でも、
パッと目につく部分を指摘して、それが一体何に由来するのか、
どうしてそんな風になるのか、そんなことには一切触れないのでしょう。

 それは、いたずらに親御さんの不安を煽り、
お子さんに発達障害のラベルを貼って、それが仕事と思っているかのようです。

 そして、親御さんもまた、
言われたことに対して、その現象のみをどうにかしなくては!と焦って、
原因をじっと見つけることよりも、目に見える現象をもみ消すことに必死になってしまうのでしょう。

 その結果、お子さんも親御さんも疲れきっている、
そんなことを感じることがあります。

 苦手なことの後ろには、発達のヌケがあります。
そこを抜かしたままでは、身体的な発達も、学習や認知の発達も覚束きません。

 支援したり、指導する人たちは、
子どもたちのできないことの裏側にある発達のヌケを丁寧に見て、
その抜けた部分を補っていく手だてを考えて、
お子さん本人や親御さんに知らせ、実践してもらうのが仕事なのではないでしょうか。

 講座で栗本さんがおっしゃっていた、
「その子のことをちゃんと見なくちゃ。
ただ、やればいいってもんじゃないでしょう。」という言葉。

 やっていることの先に、その子の未来につながる道はありますか?
その道は、子ども自身が選べる道ですか?

 子どものためにと通った療育や支援センターで、
子どもの将来を思ってやっていたことが、
いつの間にか決まった一本道へ誘導されていたということがないように!

 そして、私も微力ですが、
発達・福祉のギョーカイさん以外の選択肢として、
鹿児島で子どもたちの身体そだてを親御さんたちにお伝えできるように、
自分の頭を耕し、体力を使っていこうと思います。

 

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鹿児島のコンディショニング講座終了!

2018-09-16 07:35:12 | 発達応援
夏の名残を思わせる今朝の日差し。
今日はあちこちの中学校の体育祭のようです。



昨日は栗本さんの鹿児島でのコンディショニング講座でした。

朝は良い天気で良かった!と思っていたら、
お昼前から急に天気が崩れてしまいました。

会場では、職員の方の研修があり、
駐車場がぎゅうぎゅうだったり、
途中の雨に打たれた方がいらっしゃいましたが、無事に講座をはじめることができました。

講座は、
自分の身体の状態を知るところから始まり、
身体をゆるめること、人に触れることなど
実戦もまじえながら進んでいきました。

講座が進むにつれ、
トイレに立つお子さんが多かったのが
印象的でした。

子どもも大人も身体がゆるみ、それに伴って、
初めての人が集い緊張気味だった場も整います。
そういうことに敏感な子どもの身体は、
場全体が整うとリラックスして、
トイレが近くなったのでは、と思うことでした。

そして、定番の手当てから、初めてのことまで、内容たっぷりで、長丁場と思われた講座も、
あっという間に終了しました。

お越し下さった皆さん、
ありがとうございました。

ぜひ、日々の日常の中で、
型、ルーティンとしてではなく、
相手を感じながら実践されてみてくださいね。




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