日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

継続はやっぱり力なりなのだ!

2025-02-28 11:05:00 | 発達応援
雨が降ると暖かく、
春が近づいていることを感じますね。

教室に4月から学習にきているお子さん。
春から中学生になるのですが、
引き続き教室を利用する、とのこと。

こちらもしばらく離れていたので
復習せねば…と本屋さんでざっくり一年分
解くものを買ってきました。

久しぶりに中学生の学習参考書を見ると
本当に、文字読む力と意欲があれば、
家でじっくり勉強できるねぇ…と思う
参考書がたくさんありました。

それでも、電化製品や初めて使うものの
マニュアル読むより、
それを使っている人にコツを聞いた方が
サッと使えるように。

学校で教科担任の授業を受けた方が、
サクッと問題の押さえるポイントや
問題を解くコツがわかると思うので、
授業受ける方が効率は良いかと思います。

でも、集団の学習の中で
そういう恩恵を受けるためには、
勉強するお子さん自身に、
授業で語られたり、指示されたりする情報を
キャッチしていく力が必要です。

適度な緊張状態でじっと座っていること、
話を聞く集中力、書くスピード、
偏りすぎず楽に動かせる視線。

色々なことが重なり合って、
効率よく学習できるものと思います。

教室に来ているこのお子さんも
つい先日、その効率よく学習する、
最終形態をつかみ取りました。

でもアニメか何かのように、
急にパッとそんな力を持ったわけではなく、
この約一年のコツコツしたがんばりと、
最後、親御さんの力強い後押しで、
グーンと伸びた感じでした。

自分で成果を出す力が出てくると、
今より更に上を目指したくなるのですね。

具体的な目標やこういう風になりたい、と
自分の理想の姿を色々語って
帰って行きました。

その子が全ての理想を手に入れられるかは、
私にはわかりません。

でも、コツコツ継続して努力して、
結果を出せたことはお子さんの自信になり、
将来、自分で道を切り開く縁(よすが)には
なり得ると思います。

がんばれー!
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からだ⇄あたま。

2024-10-04 15:29:00 | 発達応援
雨が降ると気温がぐっと下がりますね。
今日は最高気温が25℃!

落ち着きがなかったり、
一斉指示にそっぽを向いていたり、
支援クラスでほぼ一対一でやっていても、
学習に興味がなさそうに見えるお子さんがいます。

椅子に座っておく、課題を見る、話を聞く、
鉛筆持ってノート取る…など、
課題に向かうだけのからだが育っていないと、
好奇心も迷子になってしまうように思います。

夏休みに教室をピンポイントで利用してくれたお子さん。

パッと見では、学習には興味がなさそうでしたが、
遊ぶ→問題1つ→遊ぶ→問題1つ…
を繰り返しました。

出す問題は、その子ができる確信があるものです。

初めは問題1つ終わると「やれやれ!」と
逃げるように去っていました。

それを何度か繰り返していると、
まずは、1問で解放してくれるシステムを理解。

「ちょっと1つだけ問題やって!」と言うと
逃げずに来てくれるようになりました。

更にそれを繰り返していたら、
「自分ができる問題」と気がついて、
問題できたあと、その場に留まるようになりました。

「もう1つやってみる?」と問題を出すとクリア!

「もう1つやる?」と言うとそこに居るのでやってみる。

そうやっていくと、いっぺんに数問できるようになりました。

それには、この日ご両親で来てくださって、
お子さんが問題やったあと、
やりたいことの相手をお父様がしてくださっていたこと。

これで、お子さんのからだ育ても同時進行でできたので、
それが大きいのだろうなぁと思っています。

また、お子さんが問題を言われて仕方なくやっているときと
「できるからもう少しやりたい」の部分の見極めが成功したこともあったと思います。

「もう少しやりたい」の後、
やりすぎないことは大事ですね。

とは言うものの、
知識を積み重ねていくためには、量をこなして、
記憶して次の問題への土台を作ることはとても大切です。

ただ、まだ、自分の体のコントロールが
無意識にはできないくらいのお子さんは、
その好奇心も自分の本能的な部分に直結したものに注がれがちな感じがします。

本人の赴くままの好奇心を満たしつつ、
学習の土台となるものへも視線がいくようにする。

そんな工夫が、一緒に学習する側には必要かもしれませんね。

もう10年以上前に、
教室で勉強となると教室から飛び出すやら、
席を立つやらのお子さんがいました。

勉強がいやなわけではなく、
どうしようもなく、体を動かしてしまう。

でも、10分ほど一緒に遊んだあとは、
椅子に座って、ひらがなの勉強を楽しそうにしていました。

からだを育て⇄勉強

この行ったり来たりが大事なお子さんがいます。

そのうちに、
からだ育て<勉強 となり、
最終的には勉強だけになるような手助けを
心掛けたいなぁと思うことです。



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学習の基盤。

2024-08-09 06:40:00 | 発達応援
洗濯は好きだけれど、洗濯物を畳むのが嫌い。

そんな人はいませんか?
…私です。

さて、
私の教室に算数を習いに来ているお子さん。

通い始めて4ヶ月なのですが、
算数の前に、学習の始まりにする百ます計算が
1分46秒を叩き出し、
目標の1分30秒まで僅かとなりました。

やり始めた最初は2分台。

暗算ができないわけではないのですが、
やっている姿を見ていると、
色々な課題が見えました。

百ます計算は縦横に数字が10個並んでいます。

それを1回1回確認する。
確認するときに、目だけでなく、
頭ごと振って目線をやる。
同じマスの計算で何度も確認する。

その辺りが、計算のタイムを縮めるにはネックでした。

そこで、私がよく、
集中力をつけて欲しいときや
ノート取ることが苦手な子にしてもらう、
1分間、鉛筆で紙にぐるぐる線を書いてもらう
「鉛筆ぐるぐる」を算数の始まりにしてもらうようにしました。

初めのうちは、
筆跡が紙の左右どちらか偏ったり、
鉛筆の芯が持たなかったり、
1分間の集中ができず、30秒にしたり。

紙自体もやりやすい方にぐるぐると
動かすし、頭ごと体ごと動く。

週に1度、月に4回。
本人の自覚に任せつつ、
家でも百ます計算と鉛筆ぐるぐるはできるだけやるように促しつつも、
あまりできなかった模様。(正直なお子さん)

でも、百ます計算が2分を切り、
1分50秒台に突入してから、
もう2分台に戻らなくなった頃。

鉛筆ぐるぐるが集中して1分できるようになった。

鉛筆も1分間潰れることもなくなり、
紙を回すことも、体や頭を傾けることもなくなった。

そして、紙の端っこまで使えるようになった。

いよいよ、百ます計算のタイムが縮むかな、と思ったら1分46秒!

今までで最速タイムが出た。

そのときの百ます計算は、
縦横の数字も目だけでちらっと見るだけ。

やっていた本人も「これは!」という
自信があったようで、
自分の感覚と結果がついてきてとても嬉しそうでした。

ここまで約4ヶ月。

計算そのものは元々できる子なのに、
タイムが出なかったのは、
学習の下支えになる体の土台が整っていなかったことが大きかったのでしょう。

これから益々、土台が整い、
自分自身を無意識にコントロールできるようになり、学習がやり易くなってくると思います。

読み書き計算は、学習の基盤。

その基盤となるのは、からだ。

学習の点数という成果に注目しがちですが、
体も学習の一旦を担うことを意識すると、
一歩、進めるかもしれませんね。


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発達に注目!

2024-07-20 18:48:00 | 発達応援
紛れもなく、夏です!

夏が来たー!

先週の栗本さんの研修や講座を受けたあと、
大事だなぁと思うことがあります。

それは
発達をきちんと見ることと
その発達を促すために何をするか、
ということをわけて考えるということです。

子どもたちが不得意だったり、苦手なことを
大人は素早くキャッチしがちです。

そして、
「何をすればできるようになるか」
と思うのが、親心であったり、
関わる大人のお子さんを思う気持ちだったりします。

それはとても大事なことなのですが、
勉強であれば、繰り返し学習だったり、
からだ育てだと、できないこと練習したり。

私たちは、良かれ!の気持ちで、
できないことをできるようにしようと躍起になります。

それは、子どもの発達を促そうとすることではあるのだけれど、
その子自身の発達状況がどの辺りか、ということを見過ごしがちになることも多々あるように感じます。

ただ、「この子は今、2歳ぐらいです」で
おしまいの検査的なもので
子ども自身の発達状況を知った、と思うのは
違うように思います。

もっと細やかな、
どんな風に歩いているか、
片足立ちしたときどんな様子か、
他の人への興味の持ち方はどんな風か、
自分の快不快をどう表現しているかとか、
ご飯はどんな風に食べるか、
何に興味を持っているか、
とかとかとか……。

日々の生活に密着した、
できること、できないこと、
よく進んでやること、
できそうで惜しいな、ということ等
お子さんの普段の姿から
発達の度合いを見ることが必要だと思います。

お子さんへの
「こうあって欲しい」
という姿へ一歩一歩近付くことも大切ですが、
何より、お子さん自身が己の日々を充実したものと実感できるように、
講座での話や実践を結びつけて欲しいなぁと思います。

私の教室もその一助となるように、と思い
運営しています。

また、栗本さんのオンラインでの発達相談も同じ気持ちだと思います。

どちらも療育施設ではないし、
福祉機関ではないので実費ですが、
単発で「はて?」と思ったときに利用できます。

「今できていること」=発達のどの辺か、
ということと
「今できていない」=発達のどの辺へ遡り、どんなことをすればいいかということを
ご紹介できると思います。

具体的な体を使った遊びなどは、
たくさん出ている、市販の色々な書籍を参考にできると思うし、
お家や公園など身近な所でも実践できると思います。

講座が終わってもうすぐ一週間!
夏休みに入りました!
たくさん遊んでくださいね!









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成長。

2024-04-30 11:08:00 | 発達応援
なんだか梅雨に入ったの?という感じの日々。
気温は低めだが湿度高め。

猫もお腹を下す子、吐く子と体調が不安定です。

来れ!
清々しき晴れ間!

子どもたちと遊んでいると、
これまで見向きもしなかったものに目をやり、
遊び出すことがある。

先日、一緒に遊んでいた子は、
これまでマトリョーシカの缶に気がついてもいなかった。

それが、気がつくと振って中身を確認。
音がするから、中がある!と思ったのだろう。

開けて、並べていた。

ここまでの一連の流れに、
その子の外への興味の扉がいよいよ開いたんだなぁと嬉しくなった。

これまでは、
ハンモックに揺られたり、
気分が安定しなければ、ずっとおんぶや抱っこで過ごすこともあったお子さん。

気持ちが乗っているときも、
どちらかというと、うろうろ、ばたばた、
ルーティン的な動きが多く、
本人の中での感覚を味わう感じの遊び方だった。

こちらがその感覚遊びに
うまく乗ると嬉しそうに、
「おー、わかる?この感じが〜」と
にこにこと呼応して、
違うときにはぷいっと違う方を向いていた。

さらに、今回は、自分の不快感、
「そうじゃないんだよ!」
「違う!」
「そんなこと言わないで!」
ということを声に出して訴えて来るようになった。

遊びのバリエーションが出て、
声で快不快を訴えるようになったのは、
普段の学校などでの遊びや
友達との伝達をうまくやって行くためだろし、
自分のやってることを喜んでくれた
親御さんの姿もあったのだと思う。

そのお子さんは遊びながら、横目で、
親御さんの表情をよく見ている。

自分のやっていることを親御さんに見守られ、
ときに「そんなこともできるの!」と喜ぶ
姿はお子さんを育む滋養に満ちた栄養だなぁ、
そんなことを思った教室の一日でした。
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