日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

からだ⇄あたま。

2024-10-04 15:29:00 | 発達応援
雨が降ると気温がぐっと下がりますね。
今日は最高気温が25℃!

落ち着きがなかったり、
一斉指示にそっぽを向いていたり、
支援クラスでほぼ一対一でやっていても、
学習に興味がなさそうに見えるお子さんがいます。

椅子に座っておく、課題を見る、話を聞く、
鉛筆持ってノート取る…など、
課題に向かうだけのからだが育っていないと、
好奇心も迷子になってしまうように思います。

夏休みに教室をピンポイントで利用してくれたお子さん。

パッと見では、学習には興味がなさそうでしたが、
遊ぶ→問題1つ→遊ぶ→問題1つ…
を繰り返しました。

出す問題は、その子ができる確信があるものです。

初めは問題1つ終わると「やれやれ!」と
逃げるように去っていました。

それを何度か繰り返していると、
まずは、1問で解放してくれるシステムを理解。

「ちょっと1つだけ問題やって!」と言うと
逃げずに来てくれるようになりました。

更にそれを繰り返していたら、
「自分ができる問題」と気がついて、
問題できたあと、その場に留まるようになりました。

「もう1つやってみる?」と問題を出すとクリア!

「もう1つやる?」と言うとそこに居るのでやってみる。

そうやっていくと、いっぺんに数問できるようになりました。

それには、この日ご両親で来てくださって、
お子さんが問題やったあと、
やりたいことの相手をお父様がしてくださっていたこと。

これで、お子さんのからだ育ても同時進行でできたので、
それが大きいのだろうなぁと思っています。

また、お子さんが問題を言われて仕方なくやっているときと
「できるからもう少しやりたい」の部分の見極めが成功したこともあったと思います。

「もう少しやりたい」の後、
やりすぎないことは大事ですね。

とは言うものの、
知識を積み重ねていくためには、量をこなして、
記憶して次の問題への土台を作ることはとても大切です。

ただ、まだ、自分の体のコントロールが
無意識にはできないくらいのお子さんは、
その好奇心も自分の本能的な部分に直結したものに注がれがちな感じがします。

本人の赴くままの好奇心を満たしつつ、
学習の土台となるものへも視線がいくようにする。

そんな工夫が、一緒に学習する側には必要かもしれませんね。

もう10年以上前に、
教室で勉強となると教室から飛び出すやら、
席を立つやらのお子さんがいました。

勉強がいやなわけではなく、
どうしようもなく、体を動かしてしまう。

でも、10分ほど一緒に遊んだあとは、
椅子に座って、ひらがなの勉強を楽しそうにしていました。

からだを育て⇄勉強

この行ったり来たりが大事なお子さんがいます。

そのうちに、
からだ育て<勉強 となり、
最終的には勉強だけになるような手助けを
心掛けたいなぁと思うことです。



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学習の基盤。

2024-08-09 06:40:00 | 発達応援
洗濯は好きだけれど、洗濯物を畳むのが嫌い。

そんな人はいませんか?
…私です。

さて、
私の教室に算数を習いに来ているお子さん。

通い始めて4ヶ月なのですが、
算数の前に、学習の始まりにする百ます計算が
1分46秒を叩き出し、
目標の1分30秒まで僅かとなりました。

やり始めた最初は2分台。

暗算ができないわけではないのですが、
やっている姿を見ていると、
色々な課題が見えました。

百ます計算は縦横に数字が10個並んでいます。

それを1回1回確認する。
確認するときに、目だけでなく、
頭ごと振って目線をやる。
同じマスの計算で何度も確認する。

その辺りが、計算のタイムを縮めるにはネックでした。

そこで、私がよく、
集中力をつけて欲しいときや
ノート取ることが苦手な子にしてもらう、
1分間、鉛筆で紙にぐるぐる線を書いてもらう
「鉛筆ぐるぐる」を算数の始まりにしてもらうようにしました。

初めのうちは、
筆跡が紙の左右どちらか偏ったり、
鉛筆の芯が持たなかったり、
1分間の集中ができず、30秒にしたり。

紙自体もやりやすい方にぐるぐると
動かすし、頭ごと体ごと動く。

週に1度、月に4回。
本人の自覚に任せつつ、
家でも百ます計算と鉛筆ぐるぐるはできるだけやるように促しつつも、
あまりできなかった模様。(正直なお子さん)

でも、百ます計算が2分を切り、
1分50秒台に突入してから、
もう2分台に戻らなくなった頃。

鉛筆ぐるぐるが集中して1分できるようになった。

鉛筆も1分間潰れることもなくなり、
紙を回すことも、体や頭を傾けることもなくなった。

そして、紙の端っこまで使えるようになった。

いよいよ、百ます計算のタイムが縮むかな、と思ったら1分46秒!

今までで最速タイムが出た。

そのときの百ます計算は、
縦横の数字も目だけでちらっと見るだけ。

やっていた本人も「これは!」という
自信があったようで、
自分の感覚と結果がついてきてとても嬉しそうでした。

ここまで約4ヶ月。

計算そのものは元々できる子なのに、
タイムが出なかったのは、
学習の下支えになる体の土台が整っていなかったことが大きかったのでしょう。

これから益々、土台が整い、
自分自身を無意識にコントロールできるようになり、学習がやり易くなってくると思います。

読み書き計算は、学習の基盤。

その基盤となるのは、からだ。

学習の点数という成果に注目しがちですが、
体も学習の一旦を担うことを意識すると、
一歩、進めるかもしれませんね。


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発達に注目!

2024-07-20 18:48:00 | 発達応援
紛れもなく、夏です!

夏が来たー!

先週の栗本さんの研修や講座を受けたあと、
大事だなぁと思うことがあります。

それは
発達をきちんと見ることと
その発達を促すために何をするか、
ということをわけて考えるということです。

子どもたちが不得意だったり、苦手なことを
大人は素早くキャッチしがちです。

そして、
「何をすればできるようになるか」
と思うのが、親心であったり、
関わる大人のお子さんを思う気持ちだったりします。

それはとても大事なことなのですが、
勉強であれば、繰り返し学習だったり、
からだ育てだと、できないこと練習したり。

私たちは、良かれ!の気持ちで、
できないことをできるようにしようと躍起になります。

それは、子どもの発達を促そうとすることではあるのだけれど、
その子自身の発達状況がどの辺りか、ということを見過ごしがちになることも多々あるように感じます。

ただ、「この子は今、2歳ぐらいです」で
おしまいの検査的なもので
子ども自身の発達状況を知った、と思うのは
違うように思います。

もっと細やかな、
どんな風に歩いているか、
片足立ちしたときどんな様子か、
他の人への興味の持ち方はどんな風か、
自分の快不快をどう表現しているかとか、
ご飯はどんな風に食べるか、
何に興味を持っているか、
とかとかとか……。

日々の生活に密着した、
できること、できないこと、
よく進んでやること、
できそうで惜しいな、ということ等
お子さんの普段の姿から
発達の度合いを見ることが必要だと思います。

お子さんへの
「こうあって欲しい」
という姿へ一歩一歩近付くことも大切ですが、
何より、お子さん自身が己の日々を充実したものと実感できるように、
講座での話や実践を結びつけて欲しいなぁと思います。

私の教室もその一助となるように、と思い
運営しています。

また、栗本さんのオンラインでの発達相談も同じ気持ちだと思います。

どちらも療育施設ではないし、
福祉機関ではないので実費ですが、
単発で「はて?」と思ったときに利用できます。

「今できていること」=発達のどの辺か、
ということと
「今できていない」=発達のどの辺へ遡り、どんなことをすればいいかということを
ご紹介できると思います。

具体的な体を使った遊びなどは、
たくさん出ている、市販の色々な書籍を参考にできると思うし、
お家や公園など身近な所でも実践できると思います。

講座が終わってもうすぐ一週間!
夏休みに入りました!
たくさん遊んでくださいね!









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成長。

2024-04-30 11:08:00 | 発達応援
なんだか梅雨に入ったの?という感じの日々。
気温は低めだが湿度高め。

猫もお腹を下す子、吐く子と体調が不安定です。

来れ!
清々しき晴れ間!

子どもたちと遊んでいると、
これまで見向きもしなかったものに目をやり、
遊び出すことがある。

先日、一緒に遊んでいた子は、
これまでマトリョーシカの缶に気がついてもいなかった。

それが、気がつくと振って中身を確認。
音がするから、中がある!と思ったのだろう。

開けて、並べていた。

ここまでの一連の流れに、
その子の外への興味の扉がいよいよ開いたんだなぁと嬉しくなった。

これまでは、
ハンモックに揺られたり、
気分が安定しなければ、ずっとおんぶや抱っこで過ごすこともあったお子さん。

気持ちが乗っているときも、
どちらかというと、うろうろ、ばたばた、
ルーティン的な動きが多く、
本人の中での感覚を味わう感じの遊び方だった。

こちらがその感覚遊びに
うまく乗ると嬉しそうに、
「おー、わかる?この感じが〜」と
にこにこと呼応して、
違うときにはぷいっと違う方を向いていた。

さらに、今回は、自分の不快感、
「そうじゃないんだよ!」
「違う!」
「そんなこと言わないで!」
ということを声に出して訴えて来るようになった。

遊びのバリエーションが出て、
声で快不快を訴えるようになったのは、
普段の学校などでの遊びや
友達との伝達をうまくやって行くためだろし、
自分のやってることを喜んでくれた
親御さんの姿もあったのだと思う。

そのお子さんは遊びながら、横目で、
親御さんの表情をよく見ている。

自分のやっていることを親御さんに見守られ、
ときに「そんなこともできるの!」と喜ぶ
姿はお子さんを育む滋養に満ちた栄養だなぁ、
そんなことを思った教室の一日でした。
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遊びを通して体と心を育てよう!

2024-04-24 13:56:00 | 発達応援
今年度の夜の子ども食堂が始まった。

予算や運営方法が昨年と変化があり、
今年度は夜の子ども食堂は月2回となった。

とりあえず、
元気に、にこにこと
パワーチャージになるようなご飯作ろう!と
思った初日でした。

私の教室にある
ハンモックとロッキングチェア。

ハンモックは中古の家購入時、
天井裏に鉄板を入れてもらい、
ハンモック吊り下げ場所を確保した。

ロッキングチェアは、実家で父が亡くなってから
お茶挽いていたので貰ってきたものだ。

教室に来たお子さんたちは、
必ずハンモックに乗り、
兄弟姉妹で来るとどちらかはハンモック、
どちらかはロッキングチェアと分かれて楽しんでいる。

見ていると、ハンモックの方が人気で、
ロッキングチェアはハンモックが空くまでの
待合椅子といった様相だ。

このハンモック自体は200kgまでOKな丈夫なもの。

だから、幼い兄弟姉妹ならば全員で乗っても
良いのだけれど、
これがなかなかうまくいかず、
独り占めだったり、大人と乗りたがるので
順番を巡って静かな戦いが繰り広げられる。

この静かな戦いを見ていると、
それぞれのお子さんたちの体の成長や心の成長などをふと目にする瞬間がある。

とにかく、ハンモックでずっと包まり続けていたお子さんが、ブランコのように勢いよく漕いで遊ぶようになるとき。

丸くまるまらず、背中の支えがなくても遊べるような体になってきたのかな、と思い、
家でもそういう遊びや公園の遊具などでの遊びを提案したりする。

兄弟で来ていて、「代わって」と言えなかったお子さんが力尽くで奪おうとするようになるとき。

親御さんはその力で奪おうとすることに、ストップをかけるのだけれど、
自分の「やりたいなぁ」という気持ちを
とりあえず、表に出せる段階に来たんだね!
ということをお伝えすると「あ、そういえば…」と自己主張できるようになったエピソードを思い出されたりする。

ずっとハンモック独り占めだったのに、適当なタイミングでふと譲るかのように、
ハンモックから離れるようになるとき。

やりたそうな人がいると周りの状況を把握したり、独り占めはダメだよなぁという社会性の芽吹を感じさせる。

決して、子ども同士ではハンモックに乗らなかったのに、どちらも躊躇せず一緒に乗って楽しめる雰囲気になったとき。

長かったひとりの世界が開いて、
「誰かと一緒も楽しい」ということを感じるようになったんだね!とそのときはちょっと胸が熱くなりました。

そんなお子さんたちの成長を
例えばハンモックでの遊び、遊び方を通しても垣間見ることができます。

教室では、外遊びをさせたいけれども、
小さい兄弟姉妹がいて一緒に外遊びをすることは難しいという方や
兄弟姉妹が全員何らかの発達の凸凹があり、一方の親御さんだけではお子さんの安全が確保できないなどなど、教室で一緒に遊んで体を育てるお手伝いをします。

お子さんの遊び方にとことん付き合うので、
お子さんの「今」の体を使うことができ、
家路につく車ではお子さんは夢の中のことが多いようです。

ご興味のある方は
annon.okiraku★gmail.com
へご連絡ください。










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