日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

考え方を言葉に。

2017-03-26 20:26:22 | フォイヤーシュタイン
コンディショニング講座で親しくなった食いしん坊仲間から、カラフルな人参が届きました。



色がきれいな野菜は、見ても食べても元気になりますね。早速、カラフル人参のサラダにして付け合わせに。



細いのに味が濃く、人参の美味しさが詰まっていました。残りもパプリカとともにピクルスにしようと思います。

食い気いっぱいの人とは、なんだか波長が合います。ふっしぎー。

先日のお話会では、フォイヤーシュタインのIEの「点群の組織化」の教材で、自分の考え方についてそれぞれ味わっていただきました。

大人になってから、プリントなどあまりする機会がないので、皆さん緊張の面持ちでしたが、「わからなーい」とか「ええっ⁉︎」と興味深げに取り組んでおられました。

大人の方とすることで、私自身も改めて、段取りを追って説明することの大切さを認識しました。
また、このようなプリントをすることで、子どもたちが「わからないぞー!」と思っているときの気持ちのそわそわ感を感じた方もおられたようでした。

でも、フォイヤーシュタインの教材は、正解することよりも「どう考えたか。」ということを大切にします。考えた過程を言葉にしてみんなで共有し、では、そういう考え方は、社会の中でどう活かせるか、というところまで引っ張っていきます。

そういうと、特別な教材のように感じるかもしれませんが、家でやっていることを社会と繋げるという視点を持っておくと、同じように応用が効くと思います。

春と共に、フォイヤーシュタインの体験のお申込みも承っています。興味のある方は、お気軽にお声かけくださいませ(*☻-☻*)
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本人、ってだれだ?

2017-03-25 21:24:47 | フォイヤーシュタイン
 バイクで外を走っていて、ふと、山の方へ目をやると、所々がうっすらピンク色に染まっています。
山々の桜が目につく時期は、職場の異動だ、入学だ、卒業だと慌ただしい日々ですね。

 平地の桜はまだ咲いていませんが、もう、春なのだなぁ〜と、
山を見ながら思うことでした。

 教室にきていた子どもさんとの学習が終わって、
今日やったことについて、保護者さんと話しをしていました。

 その中で、私が「本人がそういうやり方の方が好きなのかもしれないなぁ〜、と思って云々。」と、
話しをしていたら、学習後のおやつを食べていたお子さんが、
「ねえねえ!『ほんにん』っておれ?」と聞いてきました。

 私はちょっと、びっくりしつつも嬉しいな、と思い、
「そうだよ、今言っていた『ほんにん』って○○くんのことよ。」というと、
ふんふん、とうなずいていました。

 「でもね、別のときには「ほんにん」って、お父さんのことかもしれないし、
話してることで、違う人になるんだよ。」というと、
「へーっ。」と、お菓子を頬張りながら聞いていました。

 子どもの「本人」という言葉への注目は、
「おれ」「ぼく」「本人」「わたし」と文脈によって様々に変化する言葉が、
実は全部○○くんのことかもしれないということに気がつくきっかけになったかもしれません。

 大人の話しを聞きながら、文脈から自分を示す言葉を見つけ、そのことに疑問を持って聞いてきたことに、
このお子さんの言葉への興味の芽や話しの文脈を掴む力が育ってきていることを感じて、
学習の箱がまたひとつ、開いたかなぁと嬉しく思うことでした。
 
 自分で自分の「それって、なんだろうな?」という部分で立ち止まることができるようになる。
小さそうで、大きな一歩だなぁ、と思ったおやつの時間でした。


 
 
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久しぶりのフォイヤーシュタイン。

2016-08-23 21:11:36 | フォイヤーシュタイン
 部屋から見える梅の木の葉っぱが、遠目にも水分ないなぁ、と
わかるくらいにしおれて、枯れかかっていました。

 そんなときの恵みの雨で、大粒の雨が夕方にしばらく降りました。
これで、梅の木も生き返ったことでしょうね。

 昨日はフォイヤーシュタインのIEの教材の「分析的知覚」というものをやりました。
これは、形の部分を見たり、全体を見たりしながら進めて行く教材です。

 やっていると、こちらが思いもつかない部分で引っかかっていて、
まさに、部分だけを詳細に見ていった結果かなぁ、と思うことで下。

 問題が済んでから、
「部分と全体って、日常生活の中でそういうふうに分けられるものはないかなぁ」と
話しをしました。

 野菜や肉、という部分とそれを使った「料理」が全体だとか、
○○さんち、っていうのは全体で、その中のお母さん、お父さん、妹とかは部分だとか、
他にもおもしろい意見を聞くことができました。

 全体を眺めたり、部分を詳細に見たり、
どちらもとても大切なことです。

 どうして大切か、どんなときに大切か、
そんなことまで話しができるようになるといいなぁ、と思うことでした。
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Skype勉強会。

2016-08-02 22:02:04 | フォイヤーシュタイン
 冷たくした少し甘いグリーンティを飲んでいると、
祖母と過ごした夏を思い出します。
その頃のグリーンティは、今よりもっと甘ったるい味だった気がします。

 また、氷を入れた水を飲んでいると、
猫なのに、暑くなると舌を出して息が荒くなっていた我が家の猫、
小梅のことを思い出します。

 夏になると、小皿に入れた氷を舐めるのが大好きな猫でした。
今、うちにいる猫で、氷が好きな子はいないので、
氷の音がしても無反応です。

 昨日はフォイヤーシュタインの関東組とSkypeで勉強会でした。
この中のひとりが、この夏、プラハであったワークショップに参加して、
IEの教材を教えるトレーナーの資格を取得するために学んできたので、
そこでの学びのお裾分けの勉強会になりました。

 話しの内容は、
今まで自分たちが、知らず知らずのうちに常識と思っていたピアジェの発達の考え方と
フォイヤーシュタインの発達の違いについてで、
「ああ、そうかもしれない」と考えるきっかけを分けてもらえて、
とても有意義な勉強会になりました。

 私の頭の中でも、まだ、おぼろではあるのですが、
ピアジェの満たされて、次の段階に向う発達と
先日、読書会での『人間脳を育てる』の発達のヌケがある部分でたくさん遊ぶというのは、
同じものではないけれど、近しいものがあるなぁ、と感じました。

 そして、ヌケの部分を補いながら、
フォイヤーシュタインの考え出した発達のうながし方をプラスすることが、
私のような立場の者にできることなのかもしれないなぁ、と思うことでした。

 身体と認知をつなぐよすがになりうるように、
頭もカラダも鍛えねばなりませんね。
 
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違いはなあに?

2016-06-04 21:06:12 | フォイヤーシュタイン
 朝、NHKの「デザイン あ」を観ていたら、
コンパスで巴の紋を描いていました。

 ふたつ巴、みつ巴、コンパスでくるくる円を描いて、
必要な線だけ残して、塗りつぶすとできあがり。
自分でも描いてみたいな、と思いました。

 録画して、止めながらやってみようと思います。

 今日はフォイヤーシュタインの日でした。

 今やっている見本との違いを見つける課題につなげるために、
形を比べるということを具体物でやってみました。

 まずは、何種類かのブロックを分けました。
「分けてね。」では、子どもはどうやって分けたら良いのかわからないので、
「形で分けてね。」と言って分けてもらいました。

 形を比べながら、長さに惑わされたり、厚みの違いに気がつかなかったり、色に引っぱられながらも
分けとおすことができました。

 こんなとき、「ああ、どうしてできないの!そんなの一目瞭然じゃない!」と
見ている大人は思うかもしれません。

 でも、子どもの頭の中では
「長さが一緒だから、同じものだ!」
「色が同じだから、同じもの!」
と見る箇所が複数なので、頭の中はフル回転の混乱気味だと思います。

 次に「色で分けてね。」というと、割とすんなり分けられました。
これは、色という一点に視点を集中できるので混乱が少ないのだと思います。

 そして、違いを探す旅へでました。

 

 このようなパターンを出して、「何が違う?」と聞くと、
「わかんない!」というので、
「形はどう?」聞くと、隙間をみて
「丸があって、ここの間が…」とブロック全体ではなくブロックのポッチに目がいっています。

 そこで、「ブロックの形」という所に視点を移すように声をかけていきます。
そうして、「形は一緒!」というところに辿り着いて、
更に、「色はどう?」と聞くと、「違う!」とすぐに返事がかえってきました。

 同じようなパターンをいくつもいくつもやっていきました。

 

 そうすると、次のようなものでは、

 

 「形は違うけど、色は同じ!」と出てきて、

 さらに、このパターンでも

 

 「形は違って、色も違う!」と出てくるようになりました。

 ここまで、色々なパターンを繰り返し、子どもも自信がつくと共に、
対象物をしっかり見て、答えるのも早くなっていきました。

 自分の中で見る基準ができると、子どもの中に安心感、安定感が生まれるのだな、ということを
見させてもらった1時間でした。

 また、私自身の声のトーンの大切さも感じる時間となりました。

 世の中に存在するものが、子どもの中で意味のあるものとして落し込んでいく学び。
フォイヤーシュタインによる思考力の軸作りです。

 豊かな自分の人生を選んでいくために。

 

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