
撮影に出かけて、目的とする列車以外にもカメラを向けて撮影していた列車ほど、懐かしさを覚える場合が最近になって多くなってきた気がしている。アントンKの場合なら、ブルトレ撮影の合間に、あれだけ走っていた113系や115系電車などがそれに当たるが、それら当時のごく一般的な電車たちはすでに過去帳入りしてしまった。今にして思えば、最も身近で親しみやすかった車両達だけに、もっと思いのままの画像を残したかったと後づ去りしているのだ。
掲載写真は、室蘭線をいくローカルDC。初めての北海道撮影旅行の際、何もかもお初が続き、ワクワクが止まらなかった思いとともに、こういった編成の短いDCにも興味を持ちシャッターを切っていた。当時のクイーンだったキハ82系のわき役だったが、アントンKには、同じように珍しい被写体に思えていたことを思い出す。これに乗車し、次の目的地まで列車に揺られて過ごした時間は、今では宝物に思える。
今でも似たような顔をしたDCが千葉を走っているようだが、今度乗りに行ってみたくなった。
1978-08-24 732D キハ21 3 室蘭本線:植苗-沼ノ端
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