アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

国鉄型電機の象徴EF65の落日

2023-03-03 21:00:00 | 鉄道写真(EL)
いつもこの時期、ダイヤ改正を前にどこか落ち着かなかった日々も、今では関心が薄れてしまったのか、あまりそんなソワソワ感は感じなくなってしまった。JR化されて旅客、貨物と分離され、それぞれの道を進んできた国鉄型電機は、いよいよ刻一刻とパンタを下ろす時が迫っているように感じている。現存機は優に車齢40年を越え、一世代前の旧型電機では考えられなかったからだ。同じ時間をともに過ごし、そのあまりにも早く過ぎていく時の流れの切なさを感じながら、これからフィールドに立つという情熱が、少しずつ冷めてしまったこともあるかもしれない。昨今の人気電機に群がる若者たちのフィーバーぶりに辟易してしまっていることもある。それほど魅力的に思える車両が枯渇してしまい、ファンが集中するとも言えるが、SNSやTV報道に煽られ、誰もが同じ被写体に集まり、同じような写真を残してもアントンKの場合は満足感は得られなくなったのだ。これも年齢からくるものなのだろうか。最近の心境に少し悲しさを覚える。
ダイヤ改正を前にしても、旅客のEF65PF型はほぼ壊滅状態、貨物機に至っても、これほど後継の機関車(EF210)が増備されている以上、益々肩身が狭くなるのは明白だろう。そんな現実を思いながら、EF65往年時代だったとも言える1988年のオリエントEXPの画像を掲載しておく。当時のことを思い起こせば、全国を走ったオリエントEXPも、平日運転がほとんどで、アントンKにとっては撮影も難易度が高かった思い出が蘇る。晴天日も選べず、撮影回数こそそこそこ残されてはいるが、どれも同じような貧弱な画像ばかりで、今更ながら悔いが残っているのは毎度のことだ。この時代、すでに東海道ブルトレからは引退していたEF65PFながら、本州を股にかけ活躍していた時代、最も輝いていた晴れ姿だろう。
1988-11-02   9704     EF651028 オリエントEXP 上越線:渋川付近