杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

アメリカン・スウィートハート

2008年08月18日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2001年製作 アメリカ

大物映画スターカップルのエディ(ジョン・キューザック)とグウェン(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)は、1年半前にグウェンの浮気がきっかけで別居状態。そんな彼らに、映画宣伝マンのリー(ビリー・クリスタル)から二人が共演した新作のプレス・ジャンケットの出席依頼が入る。グレンに未練があるエディや、落ち目の人気を気にするグウェンは渋々承諾し、会場では仲の良さをアピールするのだが・・

と、ここまでの段階ではエディとグウェンが主役なのかと思ってしまうのだが、実はこの作品の真のヒロインはグウェンの付き人をしている妹のキキ(ジュリア・ロバーツ)なんだな(^^;

大スターである我儘な姉に辟易しながらもそこは姉妹愛、あれこれ面倒を見るキキだけれど、実はエディに恋しているという設定。30kg痩せたのも、多分エディのため、恋する乙女心というわけですね。健気なキキの存在の大切さに気付いたエディが告ってハッピーエンドというのは安直ではあるけれど、ロマコメだし。

グウェンの浮気相手のスペイン人俳優ヘクター(ハンク・アザリア)は狂言回しの猿状態。英語の発音で笑いものにされるのは、母国語じゃない者への嘲りが感じられてあまり笑えないけれど。

彼らの共演した新作『時を超えて』の監督ハル・ワイドマン(クリストファー・ウォーケン)がまたとぼけた味わいです。撮影現場を隠し撮りした実験的な作品ということで、要はドッキリカメラ的手法ってことね。

コメディの中に、ハリウッドの業界の裏側をチクリと風刺しているのがブラックな味わいを出していて面白いです。現在も人気女優・俳優である三人の共演も楽しい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする