ヤクルトホール 18:00開場 18:30開映
9月13日公開予定
もっくん主演ということで気になっていた作品の試写会が当たりました。
会場に開場10分前に着くと列が動き始めていて、先に並んでくれてた友人と合流するのがもう1分遅れてたら迷惑かけるとこで焦った~~。
客入りが初めのうちは少なく見えて「あれ?人気ないの?」と思ったけれど、始まる頃には9割位は埋まってました。
楽団の解散でチェロ奏者の夢を諦め、故郷の山形に帰ってきた小林大悟(本木雅弘)は好条件の求人広告を見つける。面接に向かうと社長の佐々木(山崎努)に即採用されるが、業務内容は遺体を棺に収める仕事。当初は戸惑っていた大悟だったが、さまざまな境遇の別れと向き合ううちに、納棺師の仕事に誇りを見いだしてゆく。(シネマトゥデイより)
もうね、この映画最高!
今年観た邦画の中でも群を抜く質の高い作品です。暫定一位決定~!
せっかく1800万のチェロをローンで買ったのに、楽団の解散で職を失った大悟が故郷の山形に帰ることを決意するところから物語は始まります。ヴァイオリンは億単位のストラディなんとかというのがあるけれど、「本物」は何でも高いのねぇ(驚)
「旅のお手伝い」という釣り文句に引かれて仕事の内容も知らずに応募した会社が納棺ビジネスという特異な業界。最初は渋々、おっかなびっくり始めた“納棺師”の仕事を通して触れた様々な人間模様や上司の影響を受けながら成長していく姿が、ユーモアと情緒たっぷりに描かれていきます。
目を引くのが、納棺の一連の動きの優美さ、厳かな静けさに満ちた様式美の世界です。まるで能や古典芸能のような美しい仕草で進んでいく尊厳ある死の儀式に、こんな納棺師に送られたいと思ってしまうほど。
幼い頃に家を出て行った父の顔が思い出せない=父を否定していた主人公が、その父の納棺をしながら確認する父の愛情の証は「石文」というエピソードを通して伝わってくるのですが、これがまたしみじみとした余韻のあるラストで、命の連鎖をもさり気なく描き出していました。
重くなりがちな内容を随所にユーモアを散りばめて和らげている脚本も見事です。
出番は少ないけれど、美味しいトコどりの笹野さん。
「死は終わりではなく次に続く門だと思っている。私は門番だと思うんだよ。だからまた会おうねと声をかけて送り出すんだ。」というセリフが秀逸。
それでいて「私燃やすの得意ですから。」だもんね。この緩急自在な所が凄い。
登場から人を食ったような飄々とした印象の社長(山崎)の名セリフ「旨いんだな~、困ったことに」も笑えます。白子の焼いたのや、骨付きチキンの唐揚げなど、食事シーンは涎が出そう。
銭湯を営む友人の母(吉行和子)の死を通して、納棺師という職業に嫌悪感を抱き心が離れかけていた妻(広末涼子)との関係が修復される過程も自然。
元々が夫のよき理解者でそっと支えてくれる妻という設定なので、実生活でも一児の母の広末さんのしっとりした母性が光る演技でした。
もっくんは「シコふんじゃった」以来のマワシ(今回はオムツですが)姿を披露してくれています。あんなビデオがあったら・・欲しいかも(笑)
全編に流れるチェロの曲も心に沁みる美しさがあります。音楽は久石氏なのね。
9月13日公開予定
もっくん主演ということで気になっていた作品の試写会が当たりました。
会場に開場10分前に着くと列が動き始めていて、先に並んでくれてた友人と合流するのがもう1分遅れてたら迷惑かけるとこで焦った~~。
客入りが初めのうちは少なく見えて「あれ?人気ないの?」と思ったけれど、始まる頃には9割位は埋まってました。
楽団の解散でチェロ奏者の夢を諦め、故郷の山形に帰ってきた小林大悟(本木雅弘)は好条件の求人広告を見つける。面接に向かうと社長の佐々木(山崎努)に即採用されるが、業務内容は遺体を棺に収める仕事。当初は戸惑っていた大悟だったが、さまざまな境遇の別れと向き合ううちに、納棺師の仕事に誇りを見いだしてゆく。(シネマトゥデイより)
もうね、この映画最高!
今年観た邦画の中でも群を抜く質の高い作品です。暫定一位決定~!
せっかく1800万のチェロをローンで買ったのに、楽団の解散で職を失った大悟が故郷の山形に帰ることを決意するところから物語は始まります。ヴァイオリンは億単位のストラディなんとかというのがあるけれど、「本物」は何でも高いのねぇ(驚)
「旅のお手伝い」という釣り文句に引かれて仕事の内容も知らずに応募した会社が納棺ビジネスという特異な業界。最初は渋々、おっかなびっくり始めた“納棺師”の仕事を通して触れた様々な人間模様や上司の影響を受けながら成長していく姿が、ユーモアと情緒たっぷりに描かれていきます。
目を引くのが、納棺の一連の動きの優美さ、厳かな静けさに満ちた様式美の世界です。まるで能や古典芸能のような美しい仕草で進んでいく尊厳ある死の儀式に、こんな納棺師に送られたいと思ってしまうほど。
幼い頃に家を出て行った父の顔が思い出せない=父を否定していた主人公が、その父の納棺をしながら確認する父の愛情の証は「石文」というエピソードを通して伝わってくるのですが、これがまたしみじみとした余韻のあるラストで、命の連鎖をもさり気なく描き出していました。
重くなりがちな内容を随所にユーモアを散りばめて和らげている脚本も見事です。
出番は少ないけれど、美味しいトコどりの笹野さん。
「死は終わりではなく次に続く門だと思っている。私は門番だと思うんだよ。だからまた会おうねと声をかけて送り出すんだ。」というセリフが秀逸。
それでいて「私燃やすの得意ですから。」だもんね。この緩急自在な所が凄い。
登場から人を食ったような飄々とした印象の社長(山崎)の名セリフ「旨いんだな~、困ったことに」も笑えます。白子の焼いたのや、骨付きチキンの唐揚げなど、食事シーンは涎が出そう。
銭湯を営む友人の母(吉行和子)の死を通して、納棺師という職業に嫌悪感を抱き心が離れかけていた妻(広末涼子)との関係が修復される過程も自然。
元々が夫のよき理解者でそっと支えてくれる妻という設定なので、実生活でも一児の母の広末さんのしっとりした母性が光る演技でした。
もっくんは「シコふんじゃった」以来のマワシ(今回はオムツですが)姿を披露してくれています。あんなビデオがあったら・・欲しいかも(笑)
全編に流れるチェロの曲も心に沁みる美しさがあります。音楽は久石氏なのね。