杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

P.S.アイラブユー

2008年09月25日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2008年10月18日公開予定

試写会:9月25日(木)
会場:九段会館
時間:18:00開場、18:30上映

アイルランド元首相の娘セシリア・アハーンの小説の映画化。
亡き夫から届く愛の手紙で絶望から立ち直っていく妻の姿を描いたラブストーリーです。

私、元々スクリーンで観る恋愛映画は好きじゃないので、この作品も試写会が当たらなかったら劇場鑑賞の予定はありませんでした。特に秋は悲恋モノが必ず出てくるし、涙を誘うあざとさも引いてしまう性質なので。そして最大のネックは気が強そうで私的な美の基準からは外れてしまう外見のヒラリー・スワンクがヒロインってこと。

だけど、この作品においては、勝気なイメージの彼女こそうってつけだったかもと思います。それとも演技力の高さゆえでしょうか。どちらにしても女優としての実力には文句はありません。

突然最愛の夫ジェリー(ジェラルド・バトラー)を失ったホリー(ヒラリー・スワンク)。彼の死を受け入れられず、絶望に打ちひしがれる彼女のもとに、ある日1通の手紙が届く。その手紙の差出人は亡き夫だった。それから毎月1日になると、夫から消印のない手紙が届くようになるが……。(シネマトゥデイより)

音楽好きで陽気なアイリッシュ、セクシーでストレートな感情表現をする夫のジェリーを見ていると、アイルランド人というのは皆こんな風なのかと錯覚しそうになります。ジェリーの親友ウィリアム(ジェフリー・ディーン・モーガン)も同じ匂いだし(笑)

ホリーの親友のデニース(リサ・クドロー)のキャラも愉快。男を選ぶ基準は「独身・ゲイじゃない・定職について収入がある」が最低条件。これにパスすると次はキスの相性だもんな♪そんな態度を非難された時の一言も実に痛快でした。彼女なりに筋の通った理由があるので。

本音しか言えないホリーのママの店で働くダニエル(ハリー・コニックJr.)とホリーの関係は、良い意味で期待を裏切ってくれて、ポイント高いです。

ジェリーを嫌っていたママ(キャシー・ベイツ)の本心や彼女の果たす意外な役割など、心地良い気持ちで終われるラストも嬉しいです。

ま・・たまには恋愛映画も良いかってことで・・・恋人同士で観るのはお薦めだな。

しかし、会場内はクーラーの効きが悪いのか、温度高めに設定してたのか、暑くて喉が渇くわ汗は出るわで最悪でした。友人が感涙にむせぶ隣で私は汗をタオルで拭ってました(^^;

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グーグーだって猫である

2008年09月25日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2008年9月6日公開 116分

13年と5ヶ月と1日、一緒に暮らした愛猫サバを突然亡くした漫画家の麻子(小泉今日子)は、悲しみのあまり漫画を描けなくなってしまう。ナオミ(上野樹里)らアシスタント(森三中)も心配する中、麻子は小さなぐるぐる巻き模様のアメショーの子猫と出会う。グーグーと名付けたその子猫と一緒にご飯を食べ、散歩し寝る幸せな時間。迷子になったグーグーを助けてくれた青年・青自(加瀬亮)との恋。新作のアイディア。毎日がうまく動き始めたある日、麻子は思いがけないことを知らされて・・・。


漫画家・大島弓子の自伝的エッセイ漫画の映画化。才能に溢れる天才漫画家ではあるけれど、内気で繊細で、心の奥に重いものを抱えている麻子というキャラをキョンキョンが透明感のある演技でしっかり演じています。

そもそも「グーグー」という名前の意味は良く寝るからではなくって、「good・good」なんですって♪毎日がgoodに過ごせますようにって想いかな。映画のラストでの麻子さんのセリフ

「グーグーが長生きしますように。
病気しませんように。
事故にあいませんように。
この家の生活が楽しめますように。
そして天寿を全うしたら、このわたしがグーグーを送ることができますように。」

これ、とっても深い意味を伝えている言葉です。

ちなみに、亡くした猫のサバの名前は仏語Ca vaからで、これも「やぁ・元気?・大丈夫?」みたいな意味ですね。

吉祥寺。緑深い井の頭公園や駅前の雑踏、活気溢れる商店街、静かな住宅地を舞台に綴られる、愛くるしいグーグーと麻子さんやアシスタントたち、不思議な雰囲気の青年との何気ない日常です。肩の力を抜いて楽しみましょう。

後半、麻子さんが自らの病と向き合う中での幻想的なひとコマのために謎の外人語学教師がいたのね~~~(^^;
サバ役の大後寿々花ちゃんは「SAYURI」の時の子役イメージからすっかり少女になってました。

ナオミのBFマモル役は平川地一丁目の林直次郎君。こちらもすっかり青年♪

出版記念パーティーともう一箇所、無意味に登場する楳図かずお氏のシーンって・・どうよ?要るの???槇村さとる氏も本人が登場、こちらは嬉しかったけど。 「愛のアランフェス」愛読してました(古っ!)


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