2014年2月15日公開 アメリカ 106分
ウォール街の銀行員とCIA情報分析官の二つの顔を持つジャック・ライアン(クリス・パイン)。ある日、モスクワの投資会社チェレヴィン・グループの不審な動きを掴み上官ハーパー(ケヴィン・コスナー)にエージェントの現地派遣を要請するが、ライアン自身による調査を命じられる。監査を装いモスクワへ飛んだライアンだが、チェレヴィン(ケネス・ブラナー)の差し向けた警護員が襲い掛かってきて・・・。
ライアンは、英国留学中に9.11事件の報道を見て軍隊に入り、アフガニスタンでの任務中に仲間を助けて負傷し除隊します。この冒頭の紹介エピソードで彼の熱い愛国心が伝わる演出
そんなライアンに目を付けたCIAのハーパーが彼を分析官としてスカウトするの
リハビリを手伝ったインターンのキャシー(キーラ・ナイトレイ)と恋仲になっているライアンですが任務上真実は伝えていません。
ここまでが前振りね。
一方でロシアの実業家ヴィクトル・チェレヴィンと内務大臣の密会で、ロシアがアメリカに経済戦争を仕掛けることがわかります。どうやらヴィクトルはアメリカに強い恨みがあるようで、息子アレクサンドルを潜伏工作員としてアメリカに送りこんでいるようです。
チェレヴィンの会社の不審な金の流れを掴んだライアンは現地に調査員を派遣するよう進言しますが、彼自身が行くことを命じられます。事務方の分析官が危ない仕事をすることは通常ではない筈ですからハーパーがはなから彼をエージェントにしたかったのだと想像が付きますね。
ロシアに到着早々、チェレヴィンから送りこまれた刺客の警備員に襲われ、身を守るために彼を殺してしまったライアンはうろたえます。スパイ経験ゼロなのに突然現場の最前線へ放り込まれたんだから動揺もするよね。
否応なくスパイの任務に就かざるをえないライアンの前に、浮気を疑ってキャシーが現れたものだからたまりません。本当は結婚したら打ち明けるつもりだったと正体を告白する彼にキャシーは浮気じゃなかったことを喜び、自分も手伝うと言いだすの。
この時点では彼女はまだ事の深刻さを本当には理解していないのね
キャシーに気を引かせておいてチェレヴィンの情報を盗む場面や、拉致されたキャシーを助けるために車を疾走させる場面はスリルがありました。
それにしても電球をあんなふうに使うなんて

テロ攻撃でドルの大暴落を狙っていること、実行日が翌日であることを突き止めたライアンたちは急ぎアメリカに戻ります。その機上でテロの場所を特定するために頭脳をフル回転させて推理するライアンには素人スパイの面影はもうありません。得意の経済分野の分析ですからまさに水を得た魚のよう
アレクサンドルがウォール街での爆破を狙っていると突き止めた彼ライアンは、格闘の末テロを未然に防ぐことができました。失敗したチェレヴィン(肝臓がんで余命もなかったというオチ)は大臣に消され、ライアンは大統領に賞される姿で終わるラストはいかにも俺様アメリカ的な結末です。
ライアンは初めからエージェントだったわけではなく、この事件を通してエージェントになった、ということですね。
ウォール街の銀行員とCIA情報分析官の二つの顔を持つジャック・ライアン(クリス・パイン)。ある日、モスクワの投資会社チェレヴィン・グループの不審な動きを掴み上官ハーパー(ケヴィン・コスナー)にエージェントの現地派遣を要請するが、ライアン自身による調査を命じられる。監査を装いモスクワへ飛んだライアンだが、チェレヴィン(ケネス・ブラナー)の差し向けた警護員が襲い掛かってきて・・・。
ライアンは、英国留学中に9.11事件の報道を見て軍隊に入り、アフガニスタンでの任務中に仲間を助けて負傷し除隊します。この冒頭の紹介エピソードで彼の熱い愛国心が伝わる演出



一方でロシアの実業家ヴィクトル・チェレヴィンと内務大臣の密会で、ロシアがアメリカに経済戦争を仕掛けることがわかります。どうやらヴィクトルはアメリカに強い恨みがあるようで、息子アレクサンドルを潜伏工作員としてアメリカに送りこんでいるようです。
チェレヴィンの会社の不審な金の流れを掴んだライアンは現地に調査員を派遣するよう進言しますが、彼自身が行くことを命じられます。事務方の分析官が危ない仕事をすることは通常ではない筈ですからハーパーがはなから彼をエージェントにしたかったのだと想像が付きますね。

ロシアに到着早々、チェレヴィンから送りこまれた刺客の警備員に襲われ、身を守るために彼を殺してしまったライアンはうろたえます。スパイ経験ゼロなのに突然現場の最前線へ放り込まれたんだから動揺もするよね。



キャシーに気を引かせておいてチェレヴィンの情報を盗む場面や、拉致されたキャシーを助けるために車を疾走させる場面はスリルがありました。



テロ攻撃でドルの大暴落を狙っていること、実行日が翌日であることを突き止めたライアンたちは急ぎアメリカに戻ります。その機上でテロの場所を特定するために頭脳をフル回転させて推理するライアンには素人スパイの面影はもうありません。得意の経済分野の分析ですからまさに水を得た魚のよう

アレクサンドルがウォール街での爆破を狙っていると突き止めた彼ライアンは、格闘の末テロを未然に防ぐことができました。失敗したチェレヴィン(肝臓がんで余命もなかったというオチ)は大臣に消され、ライアンは大統領に賞される姿で終わるラストはいかにも俺様アメリカ的な結末です。

ライアンは初めからエージェントだったわけではなく、この事件を通してエージェントになった、ということですね。
