杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

アントマン

2016年01月23日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2015年9月19日公開 アメリカ 117分

やる気も能力もあるのに、なぜか空回りばかりのスコット・ラング(ポール・ラッド)は、仕事も家庭も失って絶体絶命。別れた妻と暮らす最愛の娘の養育費すら払えなくなった彼に、最後にして唯一の仕事のオファーが舞い込む。それは、身長わずか1.5cmに変身できる特殊なスーツを着用し、驚異的な能力を持つ“アントマン”になることだった。アントマン・スーツを着れば、誰でもアントマンになることが可能。とはいえ、それとヒーローになることは別の話だった。スーツを着用したスコットは、アントマンのパワーを使いこなすため、満身創痍でトレーニングに奮闘する。だが、思い描いていたカッコいいヒーローになるには、あまりにも長く険しい道のりが待っていた。最愛の娘のために猛特訓を開始した彼は、本当のヒーローとなり、人生のセカンド・チャンスをつかむことができるのか?そして、アントマンに託された決死のミッションとは……?(Movie Walkerより)


体長1.5センチのヒーロー「アントマン」の活躍を描いたアクション作品です。

スコットは刑務所帰りがばれて仕事をクビになります。そもそも彼が罪を犯したのは正義感故なのですが、最愛の娘との面会も拒否され自棄になった彼は、昔の窃盗団仲間のルイス、デイヴ、カートの誘いに乗って再びある屋敷に忍び込むの。ところがお宝がある筈の金庫には変なスーツがあるだけ。とりあえず盗み出してそれを着た途端、体長1.5cmに縮んで驚愕した彼は、スーツを返しに忍び込んだところを逮捕されます。彼を脱獄させたハンク・ピム(マイケル・ダグラス)博士は、特殊スーツを着用し「アントマン」になるというオファーをします。選択の余地のないスコットは渋々承諾。博士の目的はこの技術を悪の組織に渡さないよう防ぐことでした。博士の娘のホープ( エヴァンジェリン・リリー)は自分がその役をしたくてスコットに邪険に接しますが、次第に打ち解けていきます。

実は博士は、かつてS.H.I.E.L.D.で「アントマン」として極秘任務中に、妻のジャネットと悲劇的な別れを迎えていたのですが、そのことを娘には教えていなかったため、父娘は険悪な関係になっていました。物体縮小技術の悪用を恐れて、長年その理論を秘匿してきた博士ですが、彼の弟子だったダレン・クロスが縮小技術を解き明かしてスーツを軍事に転用しヒドラに売ろうとしていたことを知り、阻止するためにアントマンになれる人物を探していたのです。(どうもこのスーツは長く着用すると弊害が出るらしい)スコットの正義感と潜入能力に目を付けた博士がわざと誘き寄せたというわけね。

警戒厳重なダレンの本拠に潜入して試作スーツとデータを破壊するための特訓を経て、いよいよ乗り込んだスコットの前に、アントマンスーツを模倣して作ったイエロージャケット・スーツを着たダレンが立ち塞がります。壮絶なアクション・・なのですが、互いに1.5cmの身長故、どこかコミカルで緊迫感に欠けるのが子供向けな感ありです。特に娘の部屋での闘いシーンでは機関車トーマスが登場して何とも長閑。

娘を守るため敢えて危険な領域に飛び込んだスコットは、博士が用意していた武器を使って生還することができました。それは博士の妻を救う道があったことをも意味します。希望の持てる終わり方ですが、マーベルコミックス得意の他作品に繋げる予告が挿入されていました。

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