田中悟の片道旅団

大阪で芝居と弾き語りをしています。

優しき人生

2009年03月20日 | 日記
下の詩は、その昔に作った詩集『恋する毛虫』に収めた一編です。
くしくも先日紹介した歌詞と同じタイトルですね。
自由詩ですから、解釈も自由なのですが、
僕にとっての“あこがれ”とは、音楽のことです。
音楽が難しくて、手に届かなくて、とうとう言葉だけになってしまった・・
そんな想いを込めて書いた詩です。

この詩を書いてから10年以上がたちましたが、
僕はいまだに芝居のかたわら音楽とも向き合ってます。
ここ数日は寒かったりして、夜の野外練習はしてませんけど(苦笑)。
時間を見つけては、部屋の中で懲りずに声を抑えてイメージトレーニング。
上手くなる必要なんてない。ただひたすら心に正直に。

挫折を繰り返してダウン。身も心もボロボロなのに、
なぜか優しき人生は終了のゴングを鳴らしてくれない。
何ラウンドも、立ち向かって行かなきゃならない。

心の真ん中に穴があいたんだけど、
その穴から吹く風こそが、本当の自分の歌なのかもね。

耳を澄まして。 




 あこがれ

あこがれは

遠く消えていく

いつも いつも

遠いところで

輝いている

手に届かない

手に出来ない

僕の心の真ん中に

穴があいて

どうしようもないぐらい

あこがれには届かない
コメント
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