公演４日目の朝

とある国からやって来たサーカス団の人達と仕事をしたことがあるんです。
梯子の上で肩車をし、斧（フェイク）でジャグリングをして、
最後に斧を空中に投げ散らかす。
その斧を梯子の下で網でキャッチするのが僕の仕事でした。
めちゃくちゃ厳しい人達で、言葉もろくに通じないまま数ヶ月一緒に仕事をしました。

その人達にはあるルールがあったんです。
それは、どこの国の言葉であれ、「最後」とか「終わり」という言葉を仕事中に口にしてはいけないということでした。
それがその日の最後のショーだったとしても、いつでも新鮮な気持ちで仕事に臨みなさいという意味があったのだと思います。

今でもよくそのことを思い出します。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（１０月２４日Ｆａｃｅｂｏｏｋに投稿した記事より）

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そして今朝。

「うわ！」っと叫んで目が覚めました。

寝坊して遅刻したと思ったんです。

時計を見ると、目覚ましをセットした時間の一分前。

ちょっと笑えました。

新人みたいだ。

今日はいわゆる千秋楽です。

「千秋楽」って言葉はなんだかきれいな印象があって好きです。

そう思いながらも、

「今日は初日の気持ちで」

と思って会場に向かいます。

なんとなく思い出したのですが・・・あの頃、毎日最後のショーの前に「ＯＮＥ ＭＯＲＥ ＳＨＯＷ！
」と声を掛け合っていたような。

もう１日。

もう２本のステージがあります。

今日という日が始まろうとしています。




『魔女たちの饗宴』～呪われたトランプの謎～
2013/10/25(金)～28(月)
【料金】前売・当日共　4000円（ドリンク・お食事またはデザート付き。25席限定・完全予約制）
【会場】Chez Noix（シェノワ）
【チケット申し込み・お問い合わせ】Ｐ・Ｔ企画　http://pt-kikaku.com/