田中悟の片道旅団

大阪で芝居と弾き語りをしています。

16歳

2017年10月27日 | 日記
今月も『第三木曜部』にて新曲を歌いました…
というか、
9月のワンマンで歌った曲なんですけどね。
『第三木曜部』では初披露となります。

いつも何も考えないで、
詩とメロディとコードを同時に作ります。
この曲も歌い出しの「バス停の前で…」までは、
何も考えずに口から出てきたのですが、
「あ、10代の頃の思い出を歌おう・・・」
みたいな気持ちが過ぎってその続きを作りました。
フィクションですが、
何となく少年時代の原風景といった感じです。

歌詞をUP致しますので、
読んで頂けましたら幸いです。


田中悟
※2017.10かつおの遊び場 お客様に写真を頂きました。

16歳 

バス停の前で
終わらない話をしてた
あの頃はまだ遠い
未来を見つめてた

それそれの夢や
もどかしい優しい気持ち
愛なんて何も知らずに
好きでいられたね

16歳の世界はとても狭くて
手を繋ぎたくて
不器用に触れた指先

あのバスにまた乗って
あの町へ行こうかな
タイムマシンはなくても
また君に会えるはず

記憶の地図を辿り
あの角を曲がれば
懐かしい風の匂いと
振り返る君がいる
ほろ苦い

駅前のビルは
もう姿を変えている
ガレージに置き忘れてた
思い出探しても

夜になる前の
僅かなオレンジ色が
この胸を締めつけるんだ
今も同じさ

16歳の心はとても脆くて
信じたいものが
信じられなかったけど

また会えたなら何を
捧げればいいんだろう
大人になったつもりが
どうしようもない馬鹿だよ

記憶の地図をなくし
立ち止まる十字路で
あの時と同じ風に
吹かれながら君を待つ
うつむいた

16歳の二人はとても強くて
傷ついた心
捨てないで歩いた

またあのバスに乗って
この町を後にして
それぞれの明日
それぞれの街の中で息をする

夕暮れの帰り道いつも
さよならが言えずに
遠くを見てたあの空に
君の呼ぶ声が
聞こえる

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする